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空をみながら

 地球規模、宇宙規模で考える。死角のない視野の獲得。憲法9条を守ろう。平和のための最高の武器だと思う。

加藤周一さん有難うございました。

2008年12月06日 10時31分18秒 | 思考試行
加藤周一氏が亡くなった。偉ぶらないが、ものすごい知の巨人というイメージがあった。その昔、キリスト教の牧師を交えての、公開討論会のような、催しをテレビでやっていて、神の存在を、堂々と論理的に、否定してみせた場面を思い出した。
あまりの、明確な、口調に驚いたことがある。

そのくせ、若者達と居酒屋での、座談を本にしていたり、そこでは気さくに、楽しそうに話す氏のざっくばらんな、親しみのある別の側面もみせていた。

表情や物腰は、外国生活もあって、日本人離れしているし、もっと活躍をして欲しいと思っていた人である。才能が全部使われていない、もしくは、ふさわしい評価を受けていない感じであった。

朝日は、一面に大きく報道している。日経は、それほど大きくは報じていない。新聞社によって、扱いがちがう。氏をどのように評価していたかがわかる。

人間の価値、仕事、本質を見抜く目、そうしたことでは、当代一流人であったことはまちがいない。憲法9条を守る運動をしていたことも有名である。

日本人の中で、こういう「日本」という狭いスケールでは、活かしきれない人がいることは、日本の誇りでもあるが、こういう人を、存分に活かしきる世界に、日本が変わらなくてはならないと思う。