ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

皆生劇場’09 バイク編

2009年07月22日 22時51分17秒 | weblog

バイクの乗り始めはいつも体が動きにくい。
練習で家を出るときもそうなのだが、
本番となると
3キロのスイムの後になるので
なおさら足が回らない。
いつもそんな状態なのに加えて、
今回は乗り始めの河川敷なんかが
ひどい向かい風だったので、
メーターを見ると
25キロが精一杯のスピードだった。

一度心拍数をグンとあげれば、
ある程度回る脚が戻ってくるのはわかっているのだが、
長丁場のレースでそれをやる勇気はない。
ただ、淡々と
ゴールを目指せば結果は
ついてくるだろう。

昨年、波酔いもあって
吐いた草むらや
他の選手に励まされた木陰を通過しながら、
今年の状態は
あの時よりずっとましだと思っていた。
ここは我慢のペダリングを続けるほかはないと
自分に言い聞かせながら漕ぎ続けた。
後で振り返ったら
この時間帯の蒸し暑さが、
本大会の気温のピークでした。

大山道路に出る手前の坂で、
早くもあごから汗が滴り落ちている。
ふと見たら、
エアロバーを握る両腕も汗まみれだ。
湿気で汗が蒸発しないから
冷却機能が働かない。
だからまた汗が出るという
魔の脱水スパイラルに陥っている。

これは、コーラの糖分だけではなく、
スポドリで電解質も補給しなくてはと、
エイドでの補給時に
意識してその2種類のボトルをもらった。

やがて大山道路に差し掛かる頃には、
脚の回転も心拍数もかなり上がってきた。

しかし、そんな心がけにもかかわらず、
昨年、うさぎさんの応援ポイントだった
美術館前に差し掛かる頃には
早くも太ももがピクピクしだしたので、
躊躇せずトップチューブに取り付けた
「BENTO BOX」
からカリカリ梅を1個取り出して齧った。

この梅は本当に脚の痙攣に対しては、
驚くほどの即効性があって、
坂道が少し長いと、
登り終えるまでに
早くも痙攣が治まってきたりする。
今回の大会では、
持っていった8個の梅のうち、
合計7個のカリカリ梅を食べた。
何年か後には皆生のバイクコース沿いに、
僕が吐き出した梅の種が芽を出して、
花を咲かす、
なんてことには・・・ならないか。

大山山麓のジェットコースターを終え、
残り50キロの折り返しに向かいながら、
昨年はここで制限タイムに追われながら
必死に走ったことが蘇ってきた。

昨年がぎりぎりの完走ペースだったので、
ついついそれと比較してしまうのだが、
どのシーンでも今年は
余裕に満ちていたという印象だ。

だって、
昨年この折り返しに着いたのは午後1時。
それに比べて今年は30分も早い。
おまけに制限は30分伸びている。
水泳終了時に50分あったアドバンテージは、
合計1時間にまで広がっていた。
なので折り返しではバイクを置いて、
ゆっくりとストレッチもできたんだよね。

あせりに焦っていた昨年に比べて、
実に穏やかな昼下がりのひとときでしたわい。

やはりレースを楽しむためには、
練習あるのみやねえ。
あの練習があったからこそ
こんなに大会を楽しめるんやね。

ひとしきり休憩してから再出発。

ここはいつも大変辛いところなのだが
今回はそれほどでもなく
「さあ、ゴールまであと
牛滝1本半」
なんて思う余裕もあった。
しかし、
2キロも行くと、
突然の大雨。

雨中でのカーボンリムは
ブレーキの利きが悪い。
フルブレーキでも“あたり”程度しかきかないのだ。
なので、先にカーブのある下りは
常にブレーキレバーを握っている状態だった。
ここでタイムを稼がないでどうするんだって時に、
これはないぜ、まったくぅ。
でも完走するためには
絶対コケちゃならない。
すべてがパアになるってもんだ。

雨で体が冷えたおかげで、
のぼりは快調に登れた。
昨年は折り返してから、
「うりゃー」
と言いながら爆走した筈のこの区間、
ゴールしてみたら
今年と昨年のこの区間のラップが
ほとんど変わっていなかったのは、
下りは遅くても
登りが快調だったせいだろうな。

最後の河川敷も
オーバー30km/hで走り、
バイクゴールは
昨年よりもマイナス約30分。

制限時間まで1時間を残していた。

そんな時間の状況と
体の疲労度を考えれば
「よし、完走間違いない」
とこのとき初めて確信することができた瞬間だ。

意気揚々と
ランスタートしたのだったが
このあと、皆生大会史上初の
とんでもないアクシデントが待っていた。

皆生劇場’09ラン編に続く


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