ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

ドクダミ

2009年08月06日 21時45分41秒 | 最近の出来事

昭和58年に家を建て替えた。
その際に、家を取り囲む通路
(俗に言う「犬走り」)も整備し
セメント敷きにしたが、
家の裏の溝の淵だけ、
一部土が残っていた。

そこに、
前の家の周りに植わっていたのか、
自生していたのかわからないが、
どくだみの花が生き残っていて
毎年花を咲かせる。

このような、家の周りに生える植物は、
薬草になるものが多く、
この花も煎じて飲めば利尿作用の効能があったり、
すりつぶせば、湿疹、かぶれなどにも効能があるという。
民間療法の一つに用いる植物として
昔から庶民に馴染みの深い植物だ。

特徴は白い清楚な十字形の花。
暗い日陰でいつもプラス思考で咲いており、
その効能の多さ故なのか、
それとも単に花の形からなのかしらないが、
「十薬」という別名も持っている。
ただし、効能はわずか10種類どころではないらしいです。
そんな我々のお役に立つ植物なのに

「どくだみ」

とは、あまりいいとは言えない名前をつけられて
少々気の毒ですねえ。
なんでも独特のそのにおいから、
毒でも溜めているんではないかと
思われたことから、
「毒溜め」といわれ、
今の名前はそこからきている名前なんだそうです。

この植物は、生命力が非常に強く、
日陰でも育つし、
むしってもむしっても
根茎さえ残っていれば、
わずかな土の部分からも芽を出してくる、
ど根性植物なのである。

ということを踏まえたうえで

今日は広島原爆の日。

今から64年前、
広島に原爆が落とされ
多くの命が失われた。
焦土と化した被爆地の土に、
真っ先に帰ってきたのがこのどくだみで、
多くの人の体の傷も心の傷も癒してくれた
と何かに書かれてあったのを読んだ記憶がある。

そりゃそうだろう。
家の周りにドクダミが
生えていた家なんかは、
一瞬のピカドンで
瓦礫の山となったが
しばらくしたらそんな生活の場の
輪郭を描くようにどくだみが生えてきたのである。
生き残って、生活の痕跡を
探していた人には
泣けるほど健気な植物だったんじゃないかな。

ドクダミが茂る裏庭で
洗濯物を取り入れながら、
そんなことを思ったりした
8月6日のdoironなのであった。

原爆犠牲者に黙祷!


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