“ヤマモモ”といえば、
なんとなく宮沢賢治を連想しますが、
調べてみても
彼とヤマモモには
関わりはないようです。
そもそもヤマモモの自生しているのが、
本州中部以西の常緑高木なので、
イーハトーブ=東北を拠点としていた
賢治にはなじみはなくて当然ですわな。
でもあのいがぐり頭みたいな果実は、
彼の世界の住人のような気がしてなりませんよね~。
近頃は、
その樹形が整っていることと、
大気汚染に強いことから、
街路樹や公園樹にもよく採用されているようです。
実のなる雌樹には
鳥がいっぱい集まっているし、
熟すとすぐに落ちるので、
そこには虫たちもいっぱい集います。
高知県では県の花、
徳島県では県の木
に指定されています。
この実を特産品として
販売もしているところもあり、
最近はあちこちで採取できるのに、
販売時はキロ1万円近くもする
高級品扱いなのには驚きます。
昨日、この実を採取しに、
近所の公園に行きました。
この実の収穫は、
梅雨の晴れ間が良いといわれています。
雨上がり直後だと、
水くさくなるため
少し晴れ間が広がった後が
最適だそうです。
そういう意味では
昨日はちょうど採り頃だった
といえるでしょう。
管理者に叱られるかも知れませんが、
ほとんどが地面に落ちて
腐っていく運命の実なので、
公園の掃除をしてあげてるようなもんやと、
勝手に自分に言い聞かせております。
そうして収穫したのが、
これ。
ではこの実をどうするかというと、
目的はひとつ。
ヤマモモ酒の製造であります。
もちろんそのまま食べるという方法もありますが、
少しすっぱく、
奥の方になんとなく独特の味があります。
ジャムやシロップなどという加工方法もありますが、
その独特の味が浮き出てくる様な気がしますので、
梅酒を漬けるような要領で、
リカーと氷砂糖を加えるのが良いと思います。
こんな感じ。
ちょっとした食前酒として
飲むのもよし、
たまに気合を入れて
飲むのもよしの
頃合の、野趣に富んだ味の
お酒になります。
そして、味もさることながら、
このヤマモモのお酒は
なんといっても色が最高です。
ピンク色のきれいな色のお酒になります。
きっと宮沢賢治が目にしていたら、
「ヤマモモ酒のような色の風が吹いてきました」
とか、
「ヤマモモ酒のような可愛い音楽が空に流れていました」、
あるいは
「森の奥で、狸がヤマモモ酒で宴会をしているような夜」
なんて書いていたかもしれません。
そんなメルヘンチックな
ヤマモモ酒。
出来上がるのは
最短で二週間くらいなのですが
じっくり熟成させて
そうやなあ、祭り頃には
解禁としよう。
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