ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

四国巡礼二十三番薬王寺

2017年04月29日 21時06分32秒 | ウォーキング

この海沿いの道はかつて
家族旅行で車で走った道です。
息子はまだ小学校にも
行ってなかったですねえ。

目的地は室戸岬だったのですが、
途中面白そうな海岸を
見つけては車を降り、
ブラブラしていたのを思い出します。

「ああ~この大きな岩のところは降りて歩いたなあ」
とか
「この海岸線でおやつ食べたなあ」
みたいなね。

海沿いのそんな景色の中を
走り続けていきます。
季節は今ちょうど田んぼに
水が入っていく頃ですねえ。



次回来る頃には田植えも
終わっているんやろねえ。

そしてようやく今回最後のお寺となる
23番薬王寺に到着です。

ここのお寺は日和佐の高台にあります。
駐車場を出てお寺に入っていきますと、
まだ花見の痕跡でしょうか、
ぼんぼり提灯が残っていますねえ。



そんな光景の向こうには
日和佐城も見渡せる景色が広がっています。
公的施設として建てられた町立の城で、
土産売り場と博物館になっているそうです。



もし、桜が咲いていたら、
きっとこんな景色になるでしょう
というのを絵にしておきましょう。



とまあ、想像で桜の花を入れたんですが、
ちょっときつかったですねえ。
なんか背景も桜もイマイチ
というよりイマロクくらい良くなかったです。

あ、後ろの山の中に
なにか書かれてありますねえ。
あれが日和佐城です。

それと、その左に海が少し描かれてますねえ。
あの海のあたりはウミガメの産卵地
としても有名なんだそうです。

むかしはそんな海を訪ねて
旅行に来たことがありますねえ。

さあ、では寺の中に入っていきましょう。

ここの本尊は、
そうもうお寺の名前からわかりますね。



「薬師如来」

です。
この薬師如来にはちょっと
伝説が残っています。

むかし火災でこのお寺が焼失した時に、
本尊の薬師如来が
西の空へ飛んで行ったそうです。

で、火災後また新たに本堂を
設けたところ、
西の空からその本尊が飛んできて、
新たな本尊の前に
後ろ向きで立ったそうで、
後ろ向き地蔵として今も
大切に置かれているそうです。

そんな話を聞くと、
わがdoiron家のある村の
お大師さんというお寺を思い出します。

もう20年以上前になるでしょう。
お大師さんは青年団の詰め所として、
祭りの時に使ってました。

それがある祭りの時に
大火事になったのです。

たぶんたばこの不始末なんでしょう。
古い建屋は全壊で
くちゃくちゃになったのですが、
な、なんとお大師さんの
観音様のいる棚だけが燃え残り、
仏像類は一体も損なわれることが
なかったのです。

いやあこの事件は村中の話題となり、
そのあとお大師講に入られる人が
一気に増えたという経過がありました。

何かこんな人々の祈りの籠る
仏像って不思議な力を
持っているんでしょうねえ。

そうそうこの四国の薬王寺には
もう一つ風習があります。

男女の役の数だけの
階段が設けられており、
厄除けを祈る人はその階段一段ずつに
1円玉を置いていくのだそうです。

お参り人の多い時は
階段は一円玉でいっぱいになるそうです。

足でその一円を蹴ってしまうのは
構わないのだそうですが、
決して手で拾ってはいけないそうです。
捨てて行った人の役を
拾い上げるといわれていますから、
こういうシーンをお寺で
見かけた方は注意しましょうね。



ここでもしっかりお参りです。

さあ、これで今回の第10回の
遍路旅も終わりです。
いよいよ最後の徳島県に入りましたねえ。

掛軸もずいぶん納経で
埋まってまいりました。



残りはあと四月、五月2回で
22寺のお参りですねえ。

これで四国は結願します。

始めたときは、先は長いぞ
と思っていたのですが、
よくぞここまで来たものです。

結願したら高野山への
お参りで満願しますね。
頑張りましょう。

10回目、終わりです。