首Dさんにとって写経は
生まれて初めてだったそうです。
古い筆ペンだったので炭の出が悪く、
きつく抑えたらジワーと出たりして、
何枚かをダメにしたそうです。
「苦労したよ~」
と言ってはりましたねえ。
まあそれでも頑張って書いたのを
持ってきて納経していくんだ
といってはりました。
もちろんdoironも
写経をしてきております。
前回、空海が中国で
修業をしたのと同じ名前の寺に
一部おさめてきましたね。
今回は室戸岬のお寺に
これをおさめるつもりです。
この写経は「般若波羅蜜多心経」を
書くわけですが、
これがねえ意外に漢字も
微妙に入り組んでいて
難しいんだよねえ。
などと思いながら書いていたら、
簡単な字を書き損ねそうになりました。
これがその写経。
見たらわかりますよねえ。
右から6行目、うえから8つ目の
「中」という漢字が変になりそう
だったのでなぞってみたら、
浮いてしまいましたねえ。
ちょっとおかしなことをしたら、
すぐに目立ってしまうんですねえ、
意外に面白いです。
人生も一緒?
そんな写経をおさめたい
と思っている室戸岬のお寺は
もう少し先の24番です。
今回はこのお寺に行くのが
一つの楽しみでしたが、
まあとりあえず29番国分寺を打って、
次の28番大日寺に向かいましょう。
バスツアーなので
移動の楽しみはほとんどありません。
景色見たり本を読んだり
タラ~っと過ごしていきます。
この28番のお寺は、
事前に見ていた資料では、
派手な装飾もない静かな札所
だと書かれてありますね。
駐車場から静かな山道を上がっていきますと、
こんな山門に出ます。
おお~この山門の様子から見ても
静かなお寺という雰囲気が漂いますねえ。
ここではこれを絵にしておきましょう。
しかしねえ、四国をまわっていて
しみじみ感じるのは、
お寺ってどうしてこんな
山の上とかに多いんでしょうねえ。
建てるのに昔は車もなかっただろうから
資材運びに費用がかかるやろうにねえ。
まあ、山岳修行の聖地であった
というのなら仕方ないやろけどねえ。
そうでなければ、
いろんな自然災害から逃れているから、
古い寺社も残っている
ということなんでしょうかねえ。
石門を上がっていきますと、
確かに本殿も大師堂も
静かに置かれてあります。
こういう静かなところで、
みんなで声をあげて
勤行するのはなんか神秘的で
効き目がありそうな気がしますねえ。
本堂と太子堂の前で般若心経を唱えます。
あっ、春ですねえ
「般若波羅蜜多~」と唱えたら
「ほーほけきょ」と
鳥が返してきましたよ。
しかしこの10回目くらいになると、
かなりの人が本を持たずに
お経を唱えてはりますねえ。
doironも般若心経以外は
全部だいたい覚えましたがねえ。
しっかりとお参りをした後には、
先達さんがいろんな説明を
してくれます。
ここはこういうお願いが
いいんですよと言われます。
ここの大日寺は首から上の
病気がいいんだと説明してはりました。
そしてこんな銅像を見ながら、
仏さんの手の組み方なんかも
説明してくれはりましたが、
まあそこまで完全に
覚えておくことはできませんでしたな。
一寺一寺少しずつのことを
覚えていきましょう。
さあ、これで今回の初日の
お参りはここで終わりの予定でしたが、
でも実際にはみんな手際よく
動いたのと、納経もスムーズだったので
時間の余裕ができましたので、
せっかくだから、
明日一番に回る予定だった
27番神峯寺にも行っておこう
ということになりました。
前日に一寺でも余分に回っておくと、
二日目のお参りが早く終わって、
帰宅が早くなりますので
みんな大賛成です。
ただねえ、この日の宿は
高知市内なんです。
なので、今回のように
先の部分のお寺を一寺余分に
回っておくだけで、
バスの走行距離が100kmほど
長くなるんです。
燃料消費量やバスの運ちゃんの
疲労度が違いますが、
ツアーとしては許容範囲内なんですね。
続く