ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

レアアース

2010年09月29日 23時11分01秒 | 最近の出来事

尖閣諸島沖での漁船衝突事件以来
中国側の日本に対する
経済制裁と見られる鉱物資源の
輸出ストップがあった。

この事件で、これまで
あまり耳にしたことのなかった希少金属

レアアース

が一躍脚光を浴びたわけである。

このレアアースとは
昔から耳になじみのある
レアメタルのうち、
スカンジウム、イットリウムのほか
ランタノイド系の17の元素の総称である。

携帯電話やハイブリッド車の電池の材料として
日本の工業には必要
不可欠な元素群であり、

輸出を止められると
たちまち、それらの
製品生産がストップしてしまうわけだ。

今回のいきさつの中で
国は検察の判断だとしているが
漁船船長を処分保留のまま
釈放したのは
間違いなく政治的な
力が動いたとしか思えない。

案の定、その釈放を受けて
一時ストップしていたレアアースの
輸出は再開の動きを見せ始めている。

でもこれって経済制裁なんだろうか?
中国にしたって
大口の消費国である
日本が買わないとなったら
困るはずである。
なのに、そんな
目先の制裁に気をとられすぎて
譲歩を繰り返していたら
日本がなめられ
日本相手の商売で
足元を見た、強気の
価格操作がどんどん行われる可能性もあるのだ。
しばらくは値段も
いいなりに吊り上げられていくのではないかと
心配しているのはdoironだけでは
ないだろう。

レアアースなんて
もともと、地球に存在していたものである。
それの採掘できるのが
限られた地域であるということだけで、
その供給国と需要国が
主従関係になってしまっている。
21世紀の力関係
は荒唐無稽だ。

そしてレアアースには
もうひとつの意味がある。
「まれな天体、地球」という意味だ。

この宇宙で、生物が発生している
というのが、
ほとんど奇跡に近い出来事で、
地球外生命体などの存在は
皆無に等しいと唱えられる説から
地球そのもののことを
レアアースという言葉で
表現しているわけである。

国の面子や戦略に利用されるレアアース
奇跡の下に生まれた我々が生存するレアアース

同じ言葉でも
それぞれが持つ響きには
何億光年もの隔たりがある。