スーちゃんとは、
いわずと知れたわしのおふくろ。
このスーちゃんが、
腰をいためて往生しているという話は
前にも書いたよね~。
そのスーちゃん再生のために、
この春はいろいろ奔走をした。
その第1弾は、ベッドの購入。
第2弾は、スーちゃんすぺしゃる
いわゆるシルバーカーの購入だった。
そして、次に講じた第3弾が、
家の改造。
改造といっても、
手すりをつけてあげるだけなのだが、
これがなかなか簡単ではなかった。
この手すりをつけるという改造は、
介護保険のメニューとして用意されている。
しかしその制度を利用するためには、
当然、介護認定を受けることが必要なのだ。
この介護認定は、
今の制度では要支援1、要支援2、要介護1~5の7段階に分かれている。
わしの見る限りでは、スーちゃんは
最も軽い
要支援1くらいには認定されるだろうとみて、
市に申請をした。
後日、
担当者が調査に来るというので、
時間休をとってお迎えした。
それに先立って
知り合いのケアマネの人に聞くと、
普通、年寄りにはじめて状況を聞いたときには、
たいてい、
あれもできます、
これもできますと精一杯の虚勢を張るらしい。
気持ちは分からんでもないが、
見栄は張りたくても
「ちゃんとあるがままに話すように」
とスーちゃんに釘を刺しておいて、
調査に臨んだ。
調査は若い女性の担当者が家にやってきて、
80数項目を様子を見ながら聞き取りをした。
結局、
腰が痛いので
朝の立ち上がりなどには苦労をする
というスーちゃんの証言が
決め手となったようで、
後日送られてきた保険証には、
予想通り「要支援1」の認定結果が記載されていた。
よーしこれで、
お膳立ては整った。
後は、ケアマネの意見書と
工事業者の見積もりがあれば、
手すり設置費用の9割を
介護保険から給付していただけるのだ。
市町村ごとに決まる
65歳以上の人の介護保険料、
つまり我が市の一号介護保険料は、
基準額が3720円と
大阪府内では安いほうだが、
加えてわしも、奥さんも
市の介護保険料の31%を支える
2号介護保険料も払っているので、
利用できるものは利用させていただかなくてはね。
そうして付けた手すりが、
これ。
近所の人にも
なかなか評判が良くてね。
訪ねてきたスーちゃんの友達も、
「ええのんつけてもらったなあ」
とうらやましがるそうだ。
少しずつ、
活動しやすくすることで、
元気になってきたスーちゃんを見ていると、
どうやらスーちゃん再生計画第3弾も成功したようだ。
これで気を良くして第4弾は、
フルマラソンに挑戦させてみようかな。
なあんてね、
殺す気かあ。