ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

山菜ツアーその2

2007年04月25日 23時30分13秒 | 自然

キャンプは、昼飯の用意から始まった。
メニューは野菜たっぷりの塩ラーメンと
持参したおにぎりだ。



こんな具合に、
シェフによって手際よく準備された昼食をいただく。
こんなアウトドアで食べると、
ただでさえどんな料理でもご馳走なのに、
アウトドアシェフ暦20年以上の手による
手作りラーメンは

絶品

極上の味だ。
もちろん、
この時点でビールはすでに始まっている。
食後には、
昨日の登山者に聞いた
「キリシマミズキ」なる植物を探しに
河原を遡行したり、
昼寝をしたり、
焚き火の番をしたりと
めいめい過ごした。
わしは、
持参していた12色の色鉛筆で、
スケッチをした。
所要時間30分のこれが作品。



幼稚な絵ではあるが、
こんな作品でもとても記念になるのだあ。

ネイチャーな写真も何枚か撮影した。
今回は天気が心配だったから、
デジイチは持参していなかったので、
コンパクトデジカメで撮影した。

これはアカガエルの一種かなあ。



そしてこれはシートの上を歩く、
尺取虫。



タチツボスミレもたくさんありました。



それから焚き火の燃料を枯れ木を集めている時に、
こんなのも発見しました。



抜け落ちたのかどうだか分からないけど、
どうやら鹿の角。

う~ん、ここには野生があふれているなあ。
の~~んびりした時間をすごしているうちに、
時刻は4時。
山の夜は早い。
いよいよ今回の山行のメインイベント、
キャンプディナーの始まりだ。
メインディッシュは、
麓の天川村の名水で作った
手作り豆腐を入れた

「湯豆腐」

それに、
同じく手作りのオアゲを焼いたもの、
焚き火で焼いたエリンギとシシャモ。



飲み物も、
ビール、
日本酒、
ウイスキー
がそれぞれ豊富にある。

焚き火を囲んでの宴会。
これで、星が出ていたら最高だったのになあ。
天気が良ければ天の川までくっきり見えるのだ。
月齢
程度の幼い月が
早くも西の山かげに沈もうとしているのが
ぼんやり見えるほかは、
わずかの星が雲間に見えている程度だ。

しかしこんな時でも回りは騒々しい。
鳥の鳴き声、
鹿の悲しげな声、
キツツキ科の鳥が
採餌のためにくちばしで木をつつく
ドラミングの音、
風が樹々の梢を渡る音、
近くの谷を流れる水の音

これらに加えて焚き火の中で
時々はじけて燃える炎の音が加わる。
山のキャンプの何と饒舌なことか(城達也風に)。

かなりお腹もいっぱいになり
お酒も回った9時頃、
ようやく焚き火に石を置いて
テントに潜りこんだ。

おしっこがしたくなって
目が覚めたのが午前1時頃。
テントの外に出ると、
周りは相変わらず騒々しい。
まるでここは、野生の御堂筋やあ
(ヒコマロ風に)
おしっこをしている間も周りが気になる。
こんなところを襲われたら最悪やなあ
と思いながらさっさと用を済ませて再びテントへ。
ウトウトと眠りにつこうかというその時、
テントの外の枕元あたりを
何かがガサッ、ガサッと歩いていく音がした。
それこそ寝たフリで、
寝袋の中で体を硬くして
遠ざかる足音を送った
(この足音の主は
起きてから足跡をチェックしたら、
どうやら鹿のようでした)。
その後夜中に降り始めた雨の音を子守唄に、
空がうっすら明るくなり始めた
午前5時頃まで気持ちよく寝た。

目覚めた時に雨は上がっていたので、
即、
焚き火に着火。

杉の枯葉はどんな時も
景気よく燃え上がってくれるので、
こんな時の最適の着火剤だ。

まずは、朝のコーヒーをたてながら、
みんなが起きてくるのを待つ。
う~ん、リッチなひとときじゃあ。

やがて目覚めてきたシェフも
いきなりハイテンションで朝食を作り始めた。
今朝のメニューは雑炊。
米からご飯を炊き、
昨日の湯豆腐の残りを活用した雑炊作り。
一方、もう一人の板前さんは、
豆腐の味噌汁を作っている。
豚肉でダシをとったらしいから、
半分トン汁かな。
メニューはまだある。
アスパラのベーコン巻き炒め、バター味。
そしてフランスパンが一切れ。

河原に広げたシートの上が、
まるで食べられもせんのに、
欲張って取りすぎた
バイキングのテーブル状態だ。

食後、消化剤を飲んでおきました。

朝食も済ませて、
落ち着いてからテントを撤収。
空はどんよりしているが、
幸い雨はまだ降ってこない。
しかし崩れるのは目に見えている。
熊の件もあるし、
昨日の雨で沢筋はぬかるんでいるだろう。
そこでなにかと危険な登山道を避け、
植林のために敷かれている林道を遡行した。

頂仙岳手前の
名もないピークを登山して帰路についた。
昼飯は
朝にあれだけ食べたので省略。
温泉に入った後に軽く食べて帰ることにした。

熊渡に駐めておいた車に乗って、
温泉に向かった。
目的地は

天川温泉

そこに車をとめて
近くの天川神社を参拝した。
ここは、薪能の舞台が、
神殿に対峙しているという構造で、
芸能関係者らの参拝客が多いらしい。
その舞台がこれ。



どうです、
荘厳な雰囲気でしょ。
芸能人には会わなかったけど、
清らかないい神社でした。
温泉は
小雨にけぶる天ノ川を見下ろす露天風呂が最高でした。

帰りの車中、
うとうと半分居眠りしているうちに
いつの間にか帰阪。
おかげさまで最後の最後まで、
のんびりそしてネジのゆるみっぱなしの
いい週末でしたあ。
また行こうっと。

あ、そうそう、
熊の被害について
23日に環境省が発表した内容を
付け加えておきましょう。
これによると、
クマによる人身被害は
昨年が過去最高で
150人が襲われて、
5人が死亡したらしいです。
怖いですね。
でもね、意外にも
死亡人身事故につながった野生動物は
クマじゃないんです。
何だと思います。
ヘビ?
いいえ違います。
トップはスズメバチなんですと。
しかし、
一番怖いのはやっぱりヒトかなあ。