ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

春がすみ

2007年04月05日 23時39分49秒 | 自然
職場は4階に有ります。
周りに高い建物があまりないので、
そこそこ見晴らしがいい。
リフレッシュルームで
コーヒーを飲みながら外を眺めると、
西方向の堺市方面が見渡せる。
夕焼けのきれいなときに、
何度か職場のカメラを向けたことがある。
ほんで今日はこんな具合でした。



今日はまだましですが、
この景色が、数日前はかなりかすんで見えていました。
タクラマカン砂漠、
ゴビ砂漠、
などの黄土が風に舞いあがり、
偏西風に乗って黄砂が日本に飛んできます。

黄土、黄砂といえば
なんとなくざらざらしたイメージがありますが、
実際に飛んでくるのは
沈降速度の遅い微粒子です。
中でも、10μm以下の粒子は
人の肺に入り込み、
呼吸器に影響を与えるといいますから、
自然現象とはいえ油断はできません。
花粉症の人は、
アレルギー症状が悪化するとも言われてますから
ご用心。
しかし、大陸の奥地、
遠く離れたところで巻き上げられたものが、
こんなにも影響を与える黄砂。
実際に巻き上がっている現場はどんなんかなあ。
息もできないくらいに、
もうもうと煙っているのかな。
是非一度そんな映像を見てみたいなあ。
偏西風に乗ってやってくる、
歓迎されざる春の使者。

最近は特に大陸内地の
乱開発で砂漠化が進んでいるから
黄砂の量も増えたらしいけど、
昔からいう
「春がすみ」の正体は
黄砂だったのかもしれないなあ。

芭蕉がうたった

「春なれや 名もなき山の 朝がすみ」

一茶もうたった

「京見えて 脛をもむ也 春がすみ」

う~ん、いずれも
春の新緑に覆われ
ところどころに
花色を散りばめた
里山の景色が浮かびますなあ。

しかし、最近は
「春がすみ」ときいて
黄砂のほかに
花粉も思い浮かべて
鼻がムズムズする人も多いんやろなあ。

あ~、世間は春やなあ。
春は眠いな。