穂高明著"むすびや"を読みました。
結は大学を卒業したばかりです。
応募したすべての会社の就職活動に失敗しました。
両親は商店街でふたりでむすびやという名の
おむすび屋さんをしています。
結は店を手伝うことになります。
小学生のころは商店の子供だということでいじめに
あったこともあります。
おむすび屋をよく思っていませんでした。
父親はサラリーマンをしていた時があります。
祖父は寿司屋で倒れて亡くなった後、祖母と母が
何かで店を続けていきたいと希望しました。
父ができることはおにぎりぐらいだと言ったことから
家族で店を始めることになりました。
寿司屋のころからの仕入れ先の米屋や野菜の店の
人達が後押しをしてくれました。
俊次は結の小学校、中学校の同級生です。
グリーン・フレシュマートと店名を変えた八百屋を
手伝っていてむすびやに野菜を配達しています。
すぐに赤くなる結が店を続けていけるのか心配して
います。
おむすびの具はすべて自家製です。
漬物も自家製です。
店で食べることもでき、そのおにぎりは暖かいものを
だしてくれます。
結は味噌汁を作ったり、かつお節を削ったり、具を
焼いたりと少しずつ学んでいきます。
昔に知り合いが食べに来てくれることもあります。
結がおむすび屋の仕事に馴染んでいく様が描かれて
います。
子供のころに商店の子供だとからかわれる場面、
なんか納得いかないです。
え、どうして商店がだめなのって理解できません。
サラリーマンだって個人経営だって同じように仕事
しているわけで、どうこう言う問題じゃないでしょう
って思います。
子供が親の仕事を尊敬できないなんて親も子も
悲しいなあ。
おむすびおいしそうでした。
イートインの店もあるようですが、一度も入ったことは
ありません。
だっておにぎりって自分で作れるじゃないかって思って
しまうもの。
でも一度プロの味を食べに行って見ようかな。