雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

えんがわ尽くし 料理人季蔵捕物控

2016-08-27 21:00:00 | 

和田はつ子著"えんがわ尽くし 料理人季蔵捕物控"を
読みました。
おき玖は結婚して、今回はほとんど登場しません。
三吉は季蔵が突然裏の仕事で出かけてしまう時に
店をまかせてもらえるほどになっています。
清美は百合根を育て売り歩いていて塩梅屋へも来ます。
亭主の源吉は仕事もせず清美に暴力を振るっていて
清美はよく塩梅屋に逃げ込んできます。

清美が姿を消し、その後源吉もいなくなってしまいます。
清美が親しくしていた料亭川勝亭の女将のお舟が
かどわかされます。
お舟は無事見つけ出されます。

料理の話と、事件の話が半々ぐらいで混じっているので
話の流れがわからなくなってしまいます。
なんだったかなと考え込むことしばしばです。
ちょっと辛いです。

最後の章で昔に悪事に関わった人達が時を経て
苦しめられている事件とわかってきます。

最初にいなくなった清美は悪事に関わっていた悪人では
ないかと思われています。
いっしょうけんめい仕事に精出して生きてきたのに
かわいそうです。

えんがわとは平目の部位のことです。
えんがわの料理、鶏の料理、ゆりねを使ったお菓子など
いろんな料理が登場します。
作っている場面は読んでいて楽しいです。
しかし食べたいとは思いませんし、まして作ろうとは
まったく思いません。
読んでいるだけで充分です。