小路幸也著"僕は長い昼と長い夜を過ごす"を読みました。
おもしろかったです。
森田明二はコンピュータゲームプランナー。
睡眠障害を持っていて50時間起きていて20時間寝る
という生活をしています。
勤めている会社トラップの社長のバンに50時間起きて
いられることから正規の業務以外に人を監視する仕事を
依頼されます。
その仕事についていて監視相手の三島が倒れているのを
発見し救急車で病院へ運びます。
その時にホテルの従業員に明二のだと思われてバックを
渡されます。
家で中をあらためると2億円もの現金が入っていました。
家の中へいつの間にか入ってきていたのは種苗屋だという
ナタネです。
お金が表に出せない裏金であり明二にもらっておけと
いいます。
すぐに裏金を取り返しにやって来るものたちがいる
だろうと教えてくれます。
明二には北海道に兄がいます。
母は16年ほど前に行方不明になっています。
父はその1年後に何ものかに殺されています。
父は工場を経営していました。
家族にひどい暴力をふるっていました。
北海道で何かが起きたようで兄から会いたいと連絡が
入ります。
明二とナタネは北海道に飛びます。
ホテルのスイートルームに陣取って計画を練ります。
三島が搬送された病院の看護師の麻衣子が明二の正体を
知って出没しナタネの仲間によって北海道へやってきます。
明二にはネットで知り合ったリローという友人がいます。
優秀なハッカーで調べて欲しいと依頼したことを
調べ上げてくれます。
仕事先には信頼できる安藤という仕事仲間がいます。
彼も北海道にやってきます。
北海道のホテルの部屋に人が集まってきます。
過去の母親の失踪の謎、父親の殺人と現在の2億円の
件と絡めて話は進んでいきます。
ナタネは何かを要求することもなくいっしょうけんめい
明二をサポートしてくれます。
明二はあたりまえに信用しています。
ナタネはいったいどういう人なの?という疑問がわきます。
この疑問は後に明らかにされています。
ホテルに集まってくる人たちはみんな信頼できる人たち
です。なんかこの雰囲気前に出会ったことがある様な
気がしました。
そうだった。作者は小路さんでした。
小路さん小説には信頼できる仲間が集う話が多いです。
どんどん読めるおもしろい本でした。
種苗屋って商売ほんとにあるのかしら。表に出せないお金を
大きくするのが種苗屋だそうです。7/22