日々の雑感記によるヘボ・マイ趣味紹介です。
ダッペの悠友ライフ
長野・安曇野の「ワサビ田」・・・“ワサビ”って!?
信州・安曇野といえば、“ワサビ(山葵)”というほどに、“ワサビ”は観光の目玉でもあり、信州の味になっています
“ワサビ”は、アブラナ科ワサビ属の植物で、日本原産です 独特の強い刺激性のある香味を持つ事から、室町時代、すでに現代と同じ薬味としての利用が確立されていたそうです 江戸時代に入るとお寿司や、蕎麦の普及とあわせ、広く一般に普及・浸透し、食されるようになってきました・・・そういえば“ワサビ”の辛さは江戸っ子の味ときいたことがあるような無いような
“ワサビ”の需要が増えたため、往時は自生のものを採取、利用していたものが、それでは間に合わず高価にもなり、江戸時代に現在の「静岡市葵区有東木(うとうぎ)」地区に住む村人が、野生のわさびを栽培したのが栽培普及の発端になったと伝えられています
現在“ワサビ”栽培の方法は、大別して、「水の中で育てる水ワサビ(沢ワサビ)」と、「畑で育てる畑ワサビ(陸ワサビ)」があります 一般的に“ワサビ”といえば、“水ワサビ”で、これは山間部の水路や沢を利用したワサビ田で栽培または自生し、生食用として利用されています それは“水ワサビ”の根は大きいが、“畑ワサビ”や自生種の“ワサビ”の根は小さい為です
“ワサビ”は根から放出する「アリルイソチオシアネート」の影響により、周辺の土壌を殺菌し、根に菌を住まわせる必要がある一般的な植物が生えないようにしています
ワサビ自身もこの物質によって大きくなれない(自家中毒)のですが、水ワサビは、流水と透水性の良い土壌によって「アリルイソチオシアネート」が洗い流されるので、大きくなることが出来るのだそうです
“水ワサビ”の生育には、豊富で綺麗な水温9~16℃ の水と、砂地などの透水性が良い土壌が必要で、強い日光を嫌います
肥料等は必要なく生育の手間も殆どかからないようなのですが、大量のきれいな水のある場所に生育が限定されるため、栽培の難しい農作物としても知られます
この為山間の沢や水路を利用して小規模に栽培されています
下の画像は、先だって信州・安曇野を訪ねた際、見かけたワサビ田の栽培風景です
信州・安曇野は、北アルプスの山々(常念山脈)から湧き出た清流(梓川・黒沢川・烏川・中房川)によってできた複合扇状地です 扇状地の扇末部では、安曇野わさび田湧水群があり、安曇野のいたるところで地下水が湧き出し、その水量は日量70万tと言われ、安曇野の名産である“ワサビ”や“ニジマス”を育てています
安曇野の「ワサビ田」といえば、「大王わさび農場」 です 「大王ワサビ農場」は、1917年に開場され、場内面積15万平方メートルある日本一の「ワサビ農場」です
「ワサビ田」周囲には、遊歩道が整備されてのんびり散策ができます
場内には生ワサビやワサビ漬けの売店や食事処が、要所に設けられていました
ツアーで安曇野観光する人の人気食べ物は、「本わさびソフトクリーム」300円、ワサビの茎入りのワサビコロッケ200円
そして上の画像の巨大ワサビ像の前で、『はい!!・チーズ!!』です
清々とした清水の中に、畑を耕したように畝つくりされて“ワサビ”が植えられていました もの凄い数です
「大王ワサビ農場」では、わさび全国生産量の約10%(=年間生産量:133t)をここだけで生産しているそうです
奇妙な事が気になりました 去年来たときもソウでしたが、観光客で若い人が多いのです しかも中国人が多いです 年配観光者は日本人が多く、散策を楽しんでいる様子ですが、中国からのツァーの若者達は、アイスクリームやコロッケを買い求め、ワサビ像の前で、はい!!パチリ!!をしているのがなんとも・・・
かっての海外旅行の代表格日本農協さんツァーが、中国に伝染しているようです