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“クワズイモ”に実がついていました

 忘れていたのですが、過日行った群馬・高崎の植物園でみた“クワズイモ”の果実を見てください

 “クワズイモ”は、サトイモ科クワズイモ属の常緑性多年草で、大きなものは傘にして人間も入れるほどの葉を持っています

“サトイモ”の仲間ですが、根は“サトイモ”のような塊状ではなく、棒状に伸びる根茎で、分枝しながら地表を少し這い、先端はやや立ち上がって大きくなります

先端部からは数枚の葉をつけ、その大きさにはかなりの個体差があり、草丈は数10cmのものから、背丈を越えるほどになるようです

葉の長さは60cmにもなり、全体に楕円形で、波状の鋸歯があります                                                          緑色で、先端へ細くなった葉の基部は心形に深く切れ込み、葉柄は60cm~1mを越え、わずかに盾状に着きます

“クワズイモ”は素朴な味わいのある大きな葉を持つ観葉植物としてなじまれ、最近は室内インテリアとして鉢植えされ、学名仮名読みの“アロカシア”の名で出回っているようです

“クワズイモ”の名は「食わず芋」の意で、見た目はサトイモに似ているが、食べられないのでそう呼ばれているのだそうです

“クワズイモ”の花は、葉の陰に初夏から夏にでて咲きます

花の「仏炎苞」は披針状楕円形をし、白黄緑色で、長さ15~20㎝、舷部は革質で内曲したボート形をして、先端は細長く尖っています

花の肉穂花序の長さは、「仏炎苞」と同長で、先端はつぶれています                                                      花序の下部に雌花が付き、真ん中は稔らない花(仮雄芯)、その上に雄花が付き、先端部にも仮雄芯が付きます                                                                            苞が開いている部分は、雄花の部分とその先端の仮雄芯の部分のようで、花が終わると開いている苞の部分から上は落ちて、隠れている雌花の部分だけ残り、果実となります

果実は液果で、7~8mmほどの球形、紅橙色に熟します

“クワズイモ”の花言葉は、「 仲直り 」、「 復縁 」 です

この花言葉は、“クワズイモ”即ち「食べられないイモ」の名から、『夫婦喧嘩は犬も食わない』を連想してきっとつけたのでしょう

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