日々の雑感記によるヘボ・マイ趣味紹介です。
ダッペの悠友ライフ
“ナンバンギセル” → “南蛮煙管”と書きます
10月に入ってあまりいいお天気になっていません 天気図を見ると、南方洋上は幾つもの台風が発生して、次から次に日本に来そうな感じです
たまのお天気には車を走らせて、産直やスーパーの花木コーナーを覗きにいきますが、屋内ばかりの覗きが多くなるので今一ばかりでした
先日、産直の山野草棚で珍しい鉢物を見つけました・・・おぉ~見っけ!!の気分でした “ナンバンギセル”の鉢花です
“ナンバンギセル”はハマウツボ科ナンバンギセル属の一年草の寄生植物で、イネ科の単子葉植物(=イネ、ススキ、サトウキビ、ミョウガなど)の根に寄生します
寄生植物は自らは葉緑素を持たないので、自分では成長に必要な養分を合成することはできません 寄主の根から吸収した栄養分に依存して生育するため、寄主はその生長を阻害されて、死に至らせられることもあるそうですからなんとも怖い植物ともいえそうです
しかし“ススキ”などの繁殖力のつよい雑草の生長を阻害する働きがあるとして、“ナンバンギセル”による生物的除草効果の可能性が示されているとして利用研究されているそうですから、その活き方も意味があるんですね
“ナンバンギセル”の名前は、草姿が南蛮人の吸う煙管に似ている事から付けられたそうです
別名は思草(おもいくさ)と言い、「花が首を垂れて物思いにふけっている様な姿」をしていることからつけられたそうで、万葉の頃はこの名で呼ばれたそうです
“ナンバンギセル”は 地上には花柄のみだけを出し、葉は披卵形をし、茎や葉はほとんど地中にあります
花期は8~10月・淡赤紫色の花が1個つきます
花冠は筒型で、唇形になり、花冠裂片の縁は全縁になっています
万葉集ので詠われた歌は
『 道の辺の 尾花が下の 思ひ草 今さらさらに 何をか思はむ 』
この歌の大意は、「 道のほとり、穂を出した薄(すすき)の下蔭の“思い草”、まるで思い悩むように俯いて咲いています。 私の恋の悩みも同じように抱えているのだけれども、今更もう何を悩んだりしようか 」・・・かな
万葉集でうたわれた「尾花がもとの思ひ草」を後世では良く歌われているようです
“ナンバンギセル”の花言葉は、「 物思い 」、「 遠距離恋愛 」 です