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“シロバナムクゲ”の花が、暑さを忘れさせてくれました

先日ふっと思い立って、群馬・高崎の植物園に行ってきました

園内の樹木が真夏の強い太陽光を浴びながら、緑を色濃くしている中で一際目立って、 真っ白く咲いた“ムクゲ”の花 が緑の海間から浮き上がるように咲いていました

昨日“朝顔”の花を載せましたが、“朝顔”の呼び名は「早朝に咲く美しい花」の総称の意味で、平安時代使われていたようで、その名の中に“ムクゲ”の花が入っているようです

本来“ムクゲ”の花は“ハイビスカス”の仲間で、その花色も何種類かあります                                                       中でも白く咲く一重の“ムクゲ”は、“シロバナムクゲ”と呼ばれ、夏の日差しによく似合う代表花です

“シロバナムクゲ”の花期は7~10月と割りに長めで、花の少ない暑いこの時期に涼やかさを提供してくれる樹花として愛でられています

緑濃い中で咲く花姿は優雅に見えます                                                          5つの花弁の中心には大きなめしべとこれに付着したおしべが多数ついています

朝開いて夜にはしぼむので一日花といわれる“シロバナムクゲ”ですが、実際は夕方にしぼんで、また翌朝開き、一輪が2~3日繰り返して開いて楽しめる花なのだそうです                                                                更には次々に咲くので、夏中花が絶えることはありません

唐代の詩人「白楽天」は禅僧としての素養もあったそうで、彼の詩には仏法に関連した詩文が多いそうですが、詩の一節に槿花一日自成栄」という言葉があるそうです

この言葉は「槿花(ムクゲの花)は一日で自から栄を成す」の意味で、即ち「 仏法があっというまにひろがったことを指す」のであって、「槿花は一日の栄」ではないことが分ります

古来から“ムクゲ”は儒教、仏教の象徴花として扱われていたようです                                                特に韓国の国花は「無窮花(ムグンファ)」、即ち“ムクゲ”で、古代の「新羅」の代では、自国を「槿花郷(=むくげの国)」と呼んでいたそうです

 

暑さの中で、“ムクゲ”の白さがとっても綺麗に見えました

 “ムクゲ”の花言葉は 「 尊敬 」、「 信念 」、「 柔和 」、「 繊細な美 」 です

 

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