ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績[2月1日(金)~3日(日)]

2013-02-05 23:43:24 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 別に私ヌルボが盗撮してるわけじゃないのですが、本編上映の直前によけいな緊張を強いられるのはカンベンしてほしいということで、<NO MORE 映画泥棒>の1つ前のバージョン(→YOU TUBE)は嫌いじゃなかったんですけどね。あのお目目パチパチ、違法ダウンロードの最中の部屋に踏み込まれても笑みを浮かべているおねーさんのフンイキが逆に力が抜ける感じで・・・。それに比べると新バージョンのほうは今イチ。

 さて映画館暗中メモ魔のヌルボ、何の予告編が上映されたかもメモっているのです。今日の場合は、日本映画では「県庁おもてなし課」「図書館戦争 革命のつばさ」と有川浩原作が続き、「プラチナデータ」(東野圭吾)、「脳男」(首藤瓜於)とあいかわらずのミステリー本の映画化作品がいっぱい。そんな中で、これも小説の映画化ながら「横道世之介」は少し期待してもいいかも・・・。
 アメリカ映画では「リンカーン」「世界にひとつのプレイブック」「ゼロ・ダーク・サーティ」とアカデミー賞ノミネート作が勢ぞろい。
 しかし、「ゼロ・ダーク・サーティ」は物語りの枠組みからしてアメリカ的(=独善的)発想にとどまっているような・・・。「CIAのビンラディン追跡チームの中心人物が、若き女性分析官だったという驚愕の事実」なんて、私タルボは全然驚愕しないんですけど。それよりも、ビンラディンを殺害するとテロがなくなって平和が訪れると追跡チームのメンバーは信じてたんですか? 
 「ダンス・ウィズ・ウルブズ」(1990)でインディアンの側から見た白人が描かれるまで何十年もの長い西部劇の歴史があったように、アメリカ軍を「向こう側」の視点から描いたアメリカ映画が作られるまではまだ何年も待たなければならないのでしょうか?
 「アルゴ」レベルの映画をいくら作っても、そんな視点をもたないかぎりヌルボの心は動かないぞ~。「ゼロ・ダーク・サーティ」のキャッチコピーは「世界は真実を目撃する」だって!? まずアメリカに世界の真実を目撃してほしいぞ~。
 ・・・とここまで書いた後町山智浩のラジオでの話(→コチラ)を聴いたら、「この作品は決してこの作戦を美化していないし、ビンラディンを殺しても空しさが残るばかりで、アメリカ人が観ても暗い気持ちになるでしょう。批判ではないにしろ、観る側に問いかけをしている」というようなことを語っていました。「「アルゴ」がライト級だとするとこれは超ヘビー級」「アカデミー賞最有力候補」とも。ふーむ・・・。

 さてさて。今日観た映画は「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」でした。この映画の韓国公開は昨年7月。興行成績のランクには入っていなかったのですが、ネチズンの評価が高かったので、観てみたいなと思っていた作品です。で、半年あまり遅れての日本公開となり、さっそく観に行きました。内容は省略しますが、期待通りで好印象を持った映画でした。韓国映画情報をブログ記事にしている余得です。(と自画自讃。)

          ★★★ Daumの人気順位(2月5日現在上映中映画) ★★★

【ネチズンによる順位】

①善き人のためのソナタ  9.3(433)
②7番房の贈り物  9.3(1894)
③ポロロ 劇場版 スーパーそり大冒険(韓国)  9.3(41)
④おおかみこどもの雨と雪(日本)  9.0(279)
⑤偽りなき者  9.0(89)
⑥エンディングノート(日本)  9.0(21)
⑦ザ・セッションズ  8.9(23)
⑧家族シネマ(韓国)  8.8(21)
⑨ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮  8.8(41)
⑩ばんそうこう  8.7(1308)

 今回、新登場の作品はありません。

【専門家による順位】

①愛、アムール  8.7(7)
②あなたはまだ何も見ていない  8.6(3)
③ファウスト  8.4(5)
④ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日  8.3(9)
⑤おおかみこどもの雨と雪(日本)  8.1(6)
⑥ベルリン(韓国)  8.0(6)
⑦ザ・セッションズ  8.0(4)
⑧世界最古の洞窟壁画 3D 忘れられた夢の記憶  8.0(2)
⑨赤毛のアン グリーンゲーブルズへの道(日本)  8.0(1)
⑩汚れなき祈り  7.7(4)

 今回、新登場の作品はなく、順位も変わっていません。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[2月1日(金)~3日(日)] ★★★

         1位「ベルリン」、2位「7番房の贈り物」とも週末100万人以上観客動員

【全体】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・ベルリン(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・1/30・・・・・・・・・・・・・・1,532,152・・・・・・・・2,251,517 ・・・・・・・16,576・・・・・・・894
2(1)・・7番房の贈り物(韓国)・・・・・・・・・・1/23・・・・・・・・・・・・・・1,360,741・・・・・・・・4,191,798 ・・・・・・・30,188・・・・・・・866
3(3)・・ポロロ 劇場版 ・・・・・・・・・・・・・・・・1/23 ・・・・・・・・・・・・・・・223,515・・・・・・・・・・659,019 ・・・・・・・・4,892・・・・・・・387
     スーパーそり大冒険(韓国)
4(2)・・霊媒ヤクザ(韓国) ・・・・・・・・・・・・・1/09 ・・・・・・・・・・・・・・・137,892 ・・・・・・・・3,826,728 ・・・・・・・27,887・・・・・・・367
5(4)・・モンスター・ホテル・・・・・・・・・・・・・1/17・・・・・・・・・・・・・・・・・93,290・・・・・・・・・・868,382 ・・・・・・・・5,976・・・・・・・297
6(5)・・レ・ミゼラブル・・・・・・・・・・・・・・・・・12/19 ・・・・・・・・・・・・・・・・62,411・・・・・・・・5,785,955 ・・・・・・・42,164・・・・・・・208
7(10)・・名探偵コナン・・・・・・・・・・・・・・・・・1/24 ・・・・・・・・・・・・・・・・39,574・・・・・・・・・・165,380 ・・・・・・・・1,085・・・・・・・127
     銀翼の奇術師(マジシャン)(日本)
8(9)・・ライフ・オブ・パイ ・・・・・・・・・・・・・・・1/01・・・・・・・・・・・・・・・・・34,578・・・・・・・・1,550,718 ・・・・・・・15,422・・・・・・・・89
       トラと漂流した227日
9(7)・・インポッシブル ・・・・・・・・・・・・・・・・1/17・・・・・・・・・・・・・・・・・25,722・・・・・・・・・・617,911 ・・・・・・・・4,411・・・・・・・118
10(新)・・グスコーブドリの伝記(日本)・・12/25・・・・・・・・・・・・・・・・・12,778・・・・・・・・・・・16,251 ・・・・・・・・・・107・・・・・・・113

       ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 1位、2位ともに100万人を超えるというのはこの数年あったかな?
 今回の新登場は10位「グスコーブドリの伝記」だけです。(めずらしい。)
 1位「ベルリン」については、先週専門家の評点順位ランクで紹介しました。
 10位「グスコーブドリの伝記」は、私ヌルボは観ていないのでなんとも・・・。ますむらひろし版を原案としたアニメ「銀河鉄道の夜」が100万人を動員したのはいつだったか見てみたら、1985年だったんですね。韓国題は「부도리의 꿈(ブドリの夢)」です。

【多様性映画】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(10)・・ムーンライズ・キングダム・・・・・・・1/31 ・・・・・・・・・・・・・・5,540 ・・・・・・・・・・・・・・・8,012・・・・・・・・・・63・・・・・・・・・・33
2(1)・・偽りなき者 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/24 ・・・・・・・・・・・・・・3,491 ・・・・・・・・・・・・・・15,510・・・・・・・・・117・・・・・・・・・・29
3(2)・・愛、アムール・・・・・・・・・・・・・・・・・12/19・・・・・・・・・・・・・・・2,411 ・・・・・・・・・・・・・・63,351 ・・・・・・・・483・・・・・・・・・・17
4(4)・・善き人のためのソナタ ・・・・・・・・・1/17 ・・・・・・・・・・・・・・・・・518 ・・・・・・・・・・・・・・48,157 ・・・・・・・・323・・・・・・・・・・・5
5(3)・・ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮・・12/27 ・・・・・・・・・・・・352 ・・・・・・・・・・・・・・19,804・・・・・・・・・154・・・・・・・・・・・5

 今回の初登場はは1位「ムーンライズ・キングダム」だけです。お屋敷育ちの12歳の少女が、厳しい父、口うるさい母の下を抜け出てボーイスカウト活動で知り合った少年と示し合わせて駆け落ちをするのだが、という物語は日本でも8日から公開。今日映画館で予告編を初めて観ました。韓国題は「문라이즈 킹덤」。

[韓国語]文法はむずかしい! 「ナヌン サラム」の意味は? しかし東方神起の歌では・・・

2013-02-05 09:03:58 | 韓国語あれこれ
 韓国語学習者の皆さん。唐突ですが、いきなり問題です。
 Q.나는 사람の意味は?

 「なーんだ、簡単じゃないか」と思われるでしょう。
 で、その答えは飛ぶ人です。 ←範囲指定すると見えます。

 どうですか? 肩透かしをくらった人が多いのでは? 
 もちろん私は人という答えでもいいんですけどね。

 上の問題例のように、날다(飛ぶ)の連体形は나는となります。

 他の例をあげると
  살다(住む) → 요코하마에 사는 N 씨(横浜に住むN氏)
  알다(知る) → N 씨의 비밀을 아는 M 씨(N氏の秘密を知るM氏)

 一昨日、言語学者N先生は、上記のような用言の活用についての説明に関連して、東方神起「Balloons(風船)」という歌の歌詞を例にあげました。

 その歌は、歌詞字幕+日本語訳まで付いてYOU TUBEにアップされています。

      
 【手間暇かけてupして下さる方がいらっしゃいます。字幕で생각나(センガンナ)の생が抜けているのが気になりますが・・・。】

 この中に「하늘높이 날으는 사람」というフレーズがあります。翻訳文は「空高く飛ぶ人」。
 しかし、上記のように「飛ぶ人」だと나는 사람が文法的に正しいはず。いや、はずじゃなくて実際に正しいのです。
 ところがなぜ날으는になっているかというと、冒頭の問題で(たぶん)多くの人が誤解したように、나는だと韓国の人も誤解しやすいから、なんでしょうね。
 ・・・というようなことをN先生はご指摘。さすがに細かなところまで耳聡くチェックされています。
 この歌を文法の勉強の材料にしましょうという人たちがいらっしゃいますが、こういうこともあるから気をつけましょう。

 またN先生によると밟다の連体形も밟으는と言っている事例があるとのことで、ネット検索してみると、たしかにある韓国サイト
 일본땅 밟으는 거 저랑 함께 가요~~~ (日本の地を踏むの、私と一緒に行きましょう~~~)
 というのがありました。
 これももちろん正しくは밟는なのですが・・・。
 しかし、文法的には誤りでも、聞いた時意味はとりやすいですね。

살다알다等の用言は、ず~っと昔、私ヌルボにしては少しマジメに取り組んだ文法の本には「ㄹ変則活用」とされていました。
 ところが今は「ㄹ語幹の正格用言」としているテキストが多いとか・・・。
 関係サイトを見てみると、<趙義成の朝鮮語研究室>もそうなっています。
 一方、<かじりたてのハングル>では「ㄹ不規則活用」となっています。
 また、BIGLOBEなんでも相談室で、これらの用言からㄹが落ちる場合をめぐってのQ&Aで、やけにくわしい(細かい、しちめんどうくさい)議論が展開されていました。
 うーむ、やっぱり文法はむずかしい・・・。