生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

自分は何処へ旅しているのだろう?:愛:もののあわれ:その5:幸福な日々の為の自問自答集

2014年08月29日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
「もののあわれ」と言う言葉を日常生活で意識化していない人でも、この概念を意識化したおかげで元気になった話も沢山あります。幼稚園児にすら散見できる精神現象なのです。例えば、寂しいいなあ、とはいまだ言語化出来ない幼稚園児です。何となく寂しく感じて、わけのわからない感情に戸惑うのが子供時代ですが、夕日やお腹が空いた時や友達と喧嘩してもやもやする寂しさを感じる子供時代を思い出しますと、その「もののあわれ」の原型にたどり着けます。もののあわれの原型は、この子供時代とその周辺の大人の対応で、日本人のアイデンティティがかたちづくられていくもの。どの民族も子供の時の感情とその処理の仕方の文化がとても大事で、感受性の形成を勉強していくと、とても楽しいのです。昔、藤原書店から「感性の歴史:フェーヴル、デュビィ、コルバン、共著」という名作が出版されましたが、この本を読みますと各人種、文化により同じ人間の感受性ですが、その文化により解釈が随分と違ってくるのが分かります。パンドラの箱が開いて、それ相応の知識が身につきますと、却って不幸を感じる時もありますが、人生の深い味わいは激増してきます。さて「もののあわれ」という感情は、その独特に意味を意識化しておけば、ストレス曲線(不安感、怒り、身体症状、鬱、錯乱の5つ)は、不思議な事に場合によりかえって大きな幸福感を生む場合があるのです。ストレス曲線の中に美しい人生の黄昏を感じたり、白蓮さんのあの憂いの表情の中に何とも言えない女性美を見たりします。このように「もののあわれ」と「ストレス曲線」を意識の中で楽しむ訓練をしていく内に、この日本人独特の感性が、自分を豊かにしていく要素でもあることが分かります。自分の存在そのものが「もののあわれ」だと絶望しても、解釈如何で、幸せへの契機ともなります。
<自分は何処へ旅しているのだろうか?:385>

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「自分の生き甲斐」は「自分で楽しく探究」していきましょう。

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