五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

苔寺から毛越寺へ

2013年01月05日 | 第2章 五感と体感
元旦の朝放映されたNHKの西芳寺(苔寺)の番組をようやく昨日拝見しました。

俳優大杉漣さんのナレーションに好感を持ちながら、なぜ苔寺となったかの経緯を始めて知ることとなり、よい勉強になりました。

足利義政が建立し、応仁の乱によって荒れたままにされたことで、あのような美しい苔に庭が覆われたことを知り、CGによって再現された建立当時の様子は、平泉の毛越寺を思い浮かべました。

東北を訪ねると、仏様や神様以前の古層の神を深く感じ、神社仏閣に手を合わせながらも、土着に根付く神様に裏打ちされたものを常に直に感じるのです。西の文化を写しながらも固有のアイデンティティをしかと感じることが東北の興味深いところです。そのことを段々と解ってくるようになっていたところに、西の文化を写すことで、現代において改めて再現された庭が西芳寺と重なることに、改めて悠久の時の悪戯を見たように思いました。

白洲の島は、いにしえの雅。白洲を覆う苔の緑は奥深し。

毛越寺に伝わる「延年の舞」と能「留島」舞楽「迦陵頸」を是非とも拝見したいと思いました。

勿論、中尊寺での各塔頭の僧侶から編成される能楽も拝見したいです。

霧に覆われ足止めされた東北巡遊慈覚大師の足元に白鹿の毛が落ちていたそうです。大師がその毛を辿ると白鹿がうずくまっていたそうです。大師が近づくと白鹿は姿を消し、やがてどこからともなく白髪の老人が現れ、この地に堂を建立し、霊場にせよと継げたそうです。それが毛越寺縁起です。

白鹿伝説の毛越寺。ああ、やはり奈良にも詣でたしとふるふると心が湧きつつ、、、


告知:
2013年1月13日から2月9日まで、銀座プロムナードギャラリー(銀座三越下~東銀座までの地下通路・歌舞伎座の手前)において、「江戸表具を愛する会」に参加します。新歌舞伎座の見物の際は、ぜひ地下通路をご利用くださいませ。



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