五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

ロックな話

2013年01月18日 | 第2章 五感と体感
先日、ロドリーゴ・イ・ガブリエーラのコンサートに行ってきました。

日曜日の午後Bunkamura ミュージアムで白隠展を観、白隠の書画と向き合いポカリスエットを飲んだような浸透圧を感じ、身体の内と外が自由に通る「爽な感覚」を持ちながら、夜は同じくBunkamuraのオーチャードホールに。

ロドリーゴとガブリエーラは、男女ユニットのメキシコのギタリストです。

映画パイレーツ オブ カリビアンを観た方はご存知のはず。

私が知ったのはフジロックに彼らが参加した頃ラジオで流れ、「なんだなんだこの音楽♪♪」と驚き、あのギターテクニックとラテンなリズムに惹かれたのがきっかけです。

メキシコ人の二人のartistはヨーロッパで活躍することを夢見てたった1,000ポンドを握りしめてアイルランド・ダブリンに渡ったそうです。
あっという間に無一文になりながら、演奏活動を続けて、アルバムがヒットしたのが2006年。

14.5年前に、キューバのブエナ ビスタ ソシアルクラブが注目を浴びました。
きっかけはドキュメンタリー映画です。
「ギタリストのライ クーダが過去に埋もれたキューバミュージックのミュージシャンを探し出し、新たにバンドを組ませる、、」という映画監督ヴィム ヴェンダース(一般的にはベルリン天使の詩が有名)が撮った正真正銘本当のドキュメンタリー。
そのブエナビスタソシアルクラブはその後、世界的にヒットし、日本にも何度かやってきました。
ハートに沁みる、素晴らしいミュージシャンです。高齢になってからの復活でしたので大半の方は亡くなってしまいましたが、私も久しぶりに揺さぶられる音楽を聴き、夢中になりました。
ロドリーゴ・イ・ガブリエラは、その再来かな、と、感じています。

まだ若いし、ギターテクニックには計り知れない可能性もあるし、彼らがもう少し歳を経た時に奏でるブルースも聴いてみたいし…。私の夢の可能性が広がるのです。

ちょうど15年くらい前、その時癌の闘病中だった姉のように慕っていた友人との楽しい話題はブエナビスタだったことを事あるごとに思い出します。夜、不安がこみ上げてくるとかけてくる電話の話題は、いつもこんな音楽の話だったり、歌舞伎の話だったり、映画の話題でした。彼女の大好きな登山の話題もよく聞きました。

今回も彼女の事を思い出し、きっと、生きていたら一緒にこのコンサートに来てただろうな、、、と、思いつつ、ロドリーゴ・イ・ガブリエラを楽しみました。

彼らの音楽にも、やっぱりライクーダが欠かせません。

自分の好みのものも、時代を経ても繋がっているのです。

私が能楽好きなロックなおばあちゃんになることは、どうやら間違いないようです。

今回のコンサートはキーボードも入っていて、奏者のアレックスも彼らと楽しみ、コンサート終了後客の出待ちではなく、アレックスが客の出待ちをしていて、それに気付いた数人の客と朗らかに握手し挨拶するという、なんともラテンな御持て成しを受けました。
気楽に立ち話する中「心底楽しんだライブだったし、お客さんに感謝してる、」と、彼は私達に語って、固く握手を交わしました。
アレックスのご活躍も祈ります。きっと大阪のライブもノリノリだったことでしょう。


告知:
「江戸表具を愛する会」本日から地下鉄銀座線「銀座駅」近くの地下通路で開催中。

銀座三越の地下から東銀座にかけての地下通路のショーウィンドーです。
作家の常駐はありません。作品のみの展示です。

期間:2013年1月13日から2月9日まで、銀座プロムナードギャラリー(銀座三越下~東銀座までの地下通路・歌舞伎座の手前)


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