五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

江戸表具を愛する会始まります

2013年01月12日 | 第2章 五感と体感
「江戸表具を愛する会」本日から地下鉄銀座線「銀座駅」近くの地下通路で開催いたします。

銀座三越の地下から東銀座にかけての地下通路のショーウィンドーです。

銀座にお越しの際に、ちらりと歩いていただけると幸いです。

作家の常駐はありません。作品のみの展示です。

「江戸表具を愛する会」本日午後3時には設置終了です。

期間:2013年1月13日から2月9日まで、銀座プロムナードギャラリー(銀座三越下~東銀座までの地下通路・歌舞伎座の手前)

江戸表具を愛する会は、女性ばかりの表具師の集まりです。私は表具師の皆様からお誘いを受け、表具デザイナーとして参加しております。

女性表具師の匠の技を是非ご覧ください。(技あり!の男性もお一人参加されています^^)

丁度、銀座松屋では、観世宗家展が開催されております。私も本日掛け軸の束を背負いながら観世宗家の展覧会を拝見し、その足で搬入に向かいます。
屏風の持ち運びはオブジェや絵画と同じく大変ですが、掛け軸は丸めれば何副持ってもさほど重くありません。気は使いますが、古の人々は良きことを考えた、とつくづく思います。

もともと表装文化は、チベットから始まります。字の読めない村人にチベット仏教を伝えるためにタンカ(仏画を描いたもの)を丸め、布教、説教するするために考えられた伝達手段です。

チベットの山々を背景に荒涼とした土地を行脚する僧侶が、丸めて広げて、掛けて、話し、そして、観て聴いた人々に生きる喜びを与えてきました。

私自身、チベットのタンカから興味が始まり、美大生の頃茶道を習う事で益々憧れが深まったことが、技術を学ぶことに繋がりました。「私の東と西」がぴたっと納まりました。
お茶席の世界に宇宙を感じますが、それだけではありません。設えの深さは、単なる御持て成しでは無く、もてなしを受ける側の深い洞察力と思慮深さが試される場所でもあるでしょうし、設える亭主の意図と、どこまで合い重なるかに面白さを覚えたのです。

そのよう精神性の面白さを覚え、表装技術を学ぶことで自分の表現したいものが見えてきました。それが表装を続けているうちに益々見えてきた、という表現の方が相応しいかもしれません。
きっと、また、絵画に戻っていくかもしれませんが、今は表装修業に精進する事から喜びを得ています。

そろそろ「画表装」に挑戦しようかな・・・という、気持も湧いてきましたが、、、。ボチボチと仕立ててゆきたいです。

掛け軸の本紙(作品)だけでなく、掛け軸の形式や仕立てを見ていただきたいものです。

正麩糊を使う表装ですので、昔ながらの手法です。風合い良し、環境に良し、仕立て直しもできるのが特徴です。

百聞は一見にしかず、、、、ですので、見てやってくださいませ。


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