五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

何が怖いのか

2010年11月13日 | 第2章 五感と体感
他者からの誹謗中傷を恐れるあまり、一貫した自己主張ができないでいると、周囲が混乱していくように見受けられます。

たとえば、喧嘩の仲裁。
第三者が、喧嘩している者にそれぞれの擁護的発言し、あたかも「私はAさんが言っていることはきっとこうなのよ、だから解ってあげてよ」とか「Bさんは解っているけど、それがなかなか●●の理由でできないんじゃないの?」とか。。。。

言われた当人は、自分の言い分をじっくり聞いてくれない第三者に不信感を持ちます。

解決するのは当の本人の仕事です。
「名ばかり仲裁」は役に立ちません。

仲裁者であるならば、一貫した考え方を崩すことなく、相手の「善い方向に向かう力」を信じることが、大切です。

相手を信じることが出来ないのであれば、何故私は信じることができないのか?何故、一貫した考え方を自己主張できないのか?自問自答する必要があります。

誰かに嫌われることを恐れるのであれば、自分にとって一番怖いこととは何なのか?よくよく自問自答してみる必要がありそうです。

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要求の強い人

2010年11月12日 | 第2章 五感と体感
一つ治まると、また新たな要求をし、治まることに留まることのできない人がいます。

自分がやるべき課題を無視し、あるいは気付かず、他者に要求する人がいます。

子供が一所懸命やっているのに、目的が達成するや否や、次の課題を要求するのです。

要求している親自身が、目の前にある課題に目を向けることができず、子供に責任転嫁をするのです。

親の要求を子供は当たり前のことだと思い、頑張ります。

でも、その頑張りにも限度があります。

自分の要求が、相手にどう影響しているか?
自分の要求は、本当は自分の問題ではないのか?

人に要求し、やってもらっても自分が満たされないのは、何が満たされていないからなのか?

私自身も胸に手を当てて、思い巡らす課題だと思っています。

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まずは整理整頓

2010年11月11日 | 第2章 五感と体感
昨日、テレビをつけたら、フィナンシャルプランナーが若い夫婦の家計の見直しをしていました。

夫婦のおうちを訪ねて、まずプランナーが言った言葉は、「まず、この部屋をなんとかしましょう!」

確かに、頭の整理をしようとするとき、あちらこちらを整理したい気分になります。

私もただ今。その気持ちの真っ最中です。

要るもの

要らないもの

それらを整理すると、自分の矛先もある程度まっすぐ見えてきます。

人生の後半の入口に差し掛かっている自分にとって、自分の持ち物の整理は、自分の生き方の再確認にもなりそうです。

心の整理は、物の整理と同じ要領のように思います。

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不安感と解釈

2010年11月10日 | 第2章 五感と体感
「暴言、暴力、陰口、無視する人」・・・何故、そういうことをするのでしょう。必ず本人の成育史上における理由があります。
事実、私自身、人を見下すような行動を起こす人に憎悪的嫌悪感を感じます。そのストレスを友達に話したりすることも多々あります。

逆に相手から否定的なことを言われたと解釈することも、こまごまと頻繁にあります。

「~~されている人」の「事実」&「真実(リアリティ)」をそのまま受容してくれる人が身近にいるでしょうか?
つまり、「自分の解釈」を、否定も肯定もせずに聴いてくれる人の存在は大切です。

理想と現実のギャップから湧きあがる「不安感」は、ひとそれぞれの考え方と行動として表出します。

不安感が湧きあがると、人はそれぞれの解釈をしていきます。

それぞれの解釈には傾向があります。

その傾向に自分自身が気付くと、何かが変わっていくはずです。

ぼちぼちと勉強していこうではありませんか。

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聴くこと

2010年11月09日 | 第2章 五感と体感
昨日の某勉強会、皆様お疲れ様でした。

「防衛機制について」お話しましたが、なんとなく思い出しながら日々の生活に役立てていただけると幸いです。

もうひとつ、付け加えるとするならば

否定も肯定もせず、第三者の例を語ることなく、第三者と比べることなく、第三者の心の中を憶測することなく、聞くべき相手の話を、充分に聞くことが大事なのです。

私とあなたの関係において「私は私の話を聴いてほしいのです。他人の話なんぞ聞きたくもありません」

聞こうとする側がなんらかの防衛機制が働き、話の核からずれてしまうと、話そうとする相手は不満がつのっていきます。ほんとうに聞いてほしいことを聞いてくれないので、同じところをぐるぐると回るような会話となっていきます。

話す側の防衛機制に、聴く立場の人が早めに気付くことも大事なことですが、まずは、第三者の話を抜きにしてきちんとお話を聞いてみることが先のようです。でも、聴く時間は一時間以内にしてくださいませ。

話したい人は「私の話を聞いてほしい」のです。

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セルフイメージ

2010年11月08日 | 第2章 五感と体感
「自分はできない」という自己概念は、そうそう崩せるものではありません。

私自身、「自分はできない」という呪縛から解き放たれているとは言い難いものがあります。

「できない」と思うから次から次へと行動しているのかもしれません。

自信の無さとか自己評価の低さが原動力となっていると言えば恰好がつくのかもしれませんが、ほんとうに「できない」と本人は思っているのですから、他人から何と言われようと「できない子」なわけです。

「自分はできない子」という自己概念は、さてさて、どこから来るのでしょう。

「自分はできない」というセルフイメージは、京大に受かった友人の「できない自分の苦悩」による自殺となんだか似ているような気もします。
親の過度な期待と否定的な評価が、私の中にいつしか「自分はできない」というセルフイメージをつくってしまったようです。

しかも「言い訳」も嫌いだし、「人のせいにする」ことも嫌いです。
かえって、そんな自分が自分を苦しめる原因を作っていたのかとも思います。

成育史における自己概念形成は、自分の生涯の道しるべともなります。

自分のセルフイメージに何か違和感があったら、どのような環境で育ったか今一度思い返してみるのも良いかもしれません。

成育史はかけがえのない自分自身の宝物です。

今日は某勉強会です。テーマは防衛機制。
前頁のブログと併せて読んでいただければ予習復習になるはずです。よろしくお願いいたします。

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理想を考えてみる

2010年11月06日 | 第2章 五感と体感
自分の理想の姿であるにも関わらず、その理想が自分の行く道を阻んでいるとしたら、「その理想が自分を囚われの身にしている根源である」ということがあるようです。

または、自分が理想とは程遠い状態であるのに、あたかも理想の姿であるかのように振る舞ったりするケースもあります。

他人事のようですが、私自身にも当てはまることです。

生まれてから今日までの成育環境は、自分自身にしか通用しない概念が同時に育まれています。
当たり前だと思っているのですから、そこに疑いはありません。

でも、成長するとともに、自立した行動が増えてきます。

そうすると、「相手&他者」という存在が自己との比較考察の対象として自分自身に迫ってきます。

そこで、自分の「考え方」と「やることなすこと」と「現象に対して湧き出してくる感情」が、個性化したものとして表出します。

生まれ育った環境、社会的環境、時代性に加え、親から受け継がれたDNA、そして年齢を重ねていくごとに変化する体と経験が「自己の解釈」を生んでいくのです。

同じことを目指している仲間でも、理想のあり方は人によって様々です。

ここで云う「理想」は「夢」とはちょっと違います。

・・・こうでなくてはならない。
・・・こうしたい。
・・・こうありたい。
・・・こうであるべきだ。

案外、自分を縛りつけているのが、「自己概念から生まれる理想」だということに気付いたら、本音の気持が湧き出しやすくなるかもしれませんね。。。

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修練する意味

2010年11月05日 | 第2章 五感と体感
伝統芸能はお国を問わず、型にうるさい。
宗教行事もお国を問わず、型にうるさい。
職人の技術もお国を問わず、型にうるさい。

型に囚われず、自由に…

と、いう言葉をよく耳にします。

半世紀ばかり生きてきて、今更ながら思うことがあります。

「型の修練は自由な心の広がりの関門である」ということです。

型を修練し続け、その所作が体得に近づいてくると心の中に大きな宇宙が広がるのです。

祈りも同じです。

修練することは、祈ることと同じかもしれません。

その昔、掛け軸を作る人を「経師」(きょうじ)と呼んでいました。
掛け軸の仕上げの作業に、108つの珠で作られた数珠を使います。(もちろん今はガラス玉)
数珠を掛け軸の裏に押し当て体重をかけて押し当てます。108つの数珠を押し当てながら祈ります。

何事も型を覚えるのには時間がかかります。覚えても修行は続けている以上一生続くのです。
続けていくと、終わりがありません。
やればやるほど、扉が開いて出合うものがあり、気付きがあるのです。

それが苦しいと思う時もあれば、喜びであると思う時あります。
修練の意味を考えながら生きることは「人に与えられた性質」なのでしょう。

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情熱と執心

2010年11月04日 | 第2章 五感と体感
文化の日。文化的な?用事が重なり、某大学スペイン語研究会「スペ研」のフラメンコと国立能楽堂で行われた師の能を観てきました。

スペ研は、プロの指導を受けた本格的なフラメンコを学生が舞います。後半はプロが舞うのですが、本音は学生のほうが断然面白いのです。今年も、綺麗にお化粧しフラメンコ衣装を纏った学生が心底楽しそうに舞う姿は、観ている私にエネルギーが注入されます。
息子がスペインに留学中なので、友達や先輩とワイワイお喋りしたおかげで久しぶりに、若い空気が循環してきたようで、とてもありがたく思いました。
まさに情熱であり、Passionです。

そして電車に飛び乗り、三駅先の国立能楽堂へ。

能の演目は「善知鳥(ウトウ)」
立山を山越えしようとしていた僧侶が漁師の霊に出会います。漁師が袂をちぎり、これを陸奥の国の妻に届けてほしいと言います。その願いを叶えるため、僧侶は陸奥に行きます。妻に袂を渡すと、「確かにこれは主人の物」とさめざめと泣きます。そこに漁師の霊が現れるのですが、抱きたい子に近づくことができません。ウトウを獲った罪のため子に近づくことができないのです。
罪の贖いのため、漁師はウトウ猟を再現し、儚く消えていくのです。

なんとも切ない男のお話です。

執心ものです。まさに懺悔の物語。Confessionです。

「PassionとConfession」はメビウスの輪のように自分の中に内在しているものだと思います。
一日の内に、この二つを体感できたおかげで清浄感を感じています。

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腰越勉強会

2010年11月03日 | 第2章 五感と体感
昨日は腰越での勉強会でした。

江の島と富士山を眺めながらゆったりと過ごす勉強会。そろそろ五年目が終了します。
新しいメンバーを迎え入れながら、少しずつ人数が増えてきました。

普段仕事や家事で追われている私たちが恵まれた環境に身を置くだけでも、心の揺れが小さくなるように思います。

心理療法の勉強は、環境が大切です。

メンバーの環境
場所の環境
そして、世話人の個性

湧きだす感情を否定も肯定もせず、受け容れようとする心構えを続けていると、「否定も肯定もせずに聴く」ことを自分の体感が段々と学習し、体得されていくようです。

他者の考え方や行動への自分自身が感じる違和感から、自分自身の傾向を知ることによって、解決していくこともあるかもしれません。

そのためには、自分の身を置く環境整備が必要です。

直感という感覚を大事にしながら、自分が置かれている環境を整えていくことも「自分の個性」です。

環境に共通嗜好がある者同士が集い、自分の個性の美を育んでいく時間は楽しいものです。

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自分を知る方法・1~6まとめ

2010年11月02日 | 第2章 五感と体感
自己覚知について、1~6までお読みくださり、ありがとうございました。

これらの点検を一人でするのは、なかなか難しいとは思います。
でも、タイトルだけでも思い出すだけで、意識化できることはあるはずです。

こんな概念、学問があるんだということを「知る」だけでも、気付きのきっかけになるのです。

自分を知る方法、自己との出会い(エンカウンター)
1.自己覚知
2.感情表現
3.自己主張
4.他者受容
5.信頼
6.役割遂行

他者の話を聴こうとするとき、まず私自身が常にこの自問自答を繰り返しています。1~6がいつも上手く流れているわけではありません。自分の欠落しているところを点検し、「なっちゃないなぁ」と思うことを受容することが大切なことなのであって、それを「直そう」「正そう」ということはしません。

「自分の傾向を知る」ことがエンカウンターなのです。

自分の心の点検は、他者にはできません。

自分で立って、自分で動いて、自分で考えている、、、その箱を持っているのは自分自身なのです。

私自身、自分の役割を頭に留めながら人との出会いを大切にしていきたいと思います。
できることは小さなことです。
でも、その小さなことは、必ず他に繋がっていくと信じています。

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自分を知る方法6役割遂行

2010年11月01日 | 第2章 五感と体感
自己覚知6

役割遂行

5日間かけて「エンカウンターについて」書いてみました。

今日が最後のカテゴリーです。

「役割遂行」

行動を起こす時に、自分の役割について考えたことはありますか?
身の丈に合った行動と考え方ができていますか?
過剰に自分を奮い立たせてませんか?
自分の仕事の垣根を越えて、他者の領分にまで踏み込み、迷惑をかけていませんか?
出来もしないのに、余計な心配をしていませんか?

自分の与えられた役割を、にこやかに粛々とこなすことが出来ると、もっと世界が平和になるように思います。

自分の出来ること、出来ないことを、整理整頓することは、心の整理にも大きく繋がります。
何かに固執して、自分の見えている世界が狭くなっているかもしれません。

出来ることをしていると、それが他者との繋がりの一歩に繋がります。

自分の役割を再点検する意識を持って過ごしてみると、頭の上に乗っかった大きな石が外れるかもしれません。

では、なぜ、それが出来ないか?もし、そう思うのでしたら、もう一度自己覚知を1から読み直してみていただけるとありがたいです。

自分を知る方法、自己との出会い(エンカウンター)
1.自己覚知
2.感情表現
3.自己主張
4.他者受容
5.信頼
6.役割遂行

今日は、その中の6役割遂行でした。

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