五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

修練する意味

2010年11月05日 | 第2章 五感と体感
伝統芸能はお国を問わず、型にうるさい。
宗教行事もお国を問わず、型にうるさい。
職人の技術もお国を問わず、型にうるさい。

型に囚われず、自由に…

と、いう言葉をよく耳にします。

半世紀ばかり生きてきて、今更ながら思うことがあります。

「型の修練は自由な心の広がりの関門である」ということです。

型を修練し続け、その所作が体得に近づいてくると心の中に大きな宇宙が広がるのです。

祈りも同じです。

修練することは、祈ることと同じかもしれません。

その昔、掛け軸を作る人を「経師」(きょうじ)と呼んでいました。
掛け軸の仕上げの作業に、108つの珠で作られた数珠を使います。(もちろん今はガラス玉)
数珠を掛け軸の裏に押し当て体重をかけて押し当てます。108つの数珠を押し当てながら祈ります。

何事も型を覚えるのには時間がかかります。覚えても修行は続けている以上一生続くのです。
続けていくと、終わりがありません。
やればやるほど、扉が開いて出合うものがあり、気付きがあるのです。

それが苦しいと思う時もあれば、喜びであると思う時あります。
修練の意味を考えながら生きることは「人に与えられた性質」なのでしょう。

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