五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

情熱と執心

2010年11月04日 | 第2章 五感と体感
文化の日。文化的な?用事が重なり、某大学スペイン語研究会「スペ研」のフラメンコと国立能楽堂で行われた師の能を観てきました。

スペ研は、プロの指導を受けた本格的なフラメンコを学生が舞います。後半はプロが舞うのですが、本音は学生のほうが断然面白いのです。今年も、綺麗にお化粧しフラメンコ衣装を纏った学生が心底楽しそうに舞う姿は、観ている私にエネルギーが注入されます。
息子がスペインに留学中なので、友達や先輩とワイワイお喋りしたおかげで久しぶりに、若い空気が循環してきたようで、とてもありがたく思いました。
まさに情熱であり、Passionです。

そして電車に飛び乗り、三駅先の国立能楽堂へ。

能の演目は「善知鳥(ウトウ)」
立山を山越えしようとしていた僧侶が漁師の霊に出会います。漁師が袂をちぎり、これを陸奥の国の妻に届けてほしいと言います。その願いを叶えるため、僧侶は陸奥に行きます。妻に袂を渡すと、「確かにこれは主人の物」とさめざめと泣きます。そこに漁師の霊が現れるのですが、抱きたい子に近づくことができません。ウトウを獲った罪のため子に近づくことができないのです。
罪の贖いのため、漁師はウトウ猟を再現し、儚く消えていくのです。

なんとも切ない男のお話です。

執心ものです。まさに懺悔の物語。Confessionです。

「PassionとConfession」はメビウスの輪のように自分の中に内在しているものだと思います。
一日の内に、この二つを体感できたおかげで清浄感を感じています。

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コメント
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