散 歩 B L O G

歩くことが唯一の趣味ですから。

いわき

2020-11-08 | Weblog
10月31日土曜日(つまり大昔)いわきに出張した。東京駅を9:53に出発する常磐線の特急ひたち7号で2時間あまり、
12:07いわき着。ここで生まれ育った人が「何にもないところですよ」というから、本当に何にもないところだろうと
思って駅前の通りに出たら、なかなかどうして開けた街だし東北とは思えない風光明媚さ。



今回ただの散歩ではなく取材できた。といっても、いわきの取材ではなくケイリンの取材なので、いわき平競輪場まで
およそ1㎞まっすぐ歩いていく。当てにしていた無料シャトルバスがコロナで運休だったのだ。もしや無観客レース?
と思ったが、競輪場に到着したらお客さんがいた。この日はナイター競馬なのだが、全国43か所ある競輪場のどこかで
朝・昼・晩レースをやっており、競輪場で中継を見たり車券を買ったりできるので、朝から晩まで人がいる。



黄昏ていく、いわきの景色を眺めながらケイリンを観戦するのは、なかなか気分がいい。近くにこんな場所があったら
通い詰めてしまいそう。そんなことを思いながら取材を行い、すっかり日が暮れたあと、いわき駅のほうへ歩いて戻る。
昼間はポカポカ暖かかったのに、夜になると風が冷たくて、さすが東北だけのことはある。



仕事の流れを読み間違えて昼ごはんを食べそびれたので、炉端焼きの店で生ビールと生牡蠣とホッキ貝の刺身と頼み、
同行したライターさん、カメラさんと乾杯。1日の感想など話す。はしご酒してビジネスホテルに1泊し、帰りの切符
を3人で分けて、翌朝めいめい好きなタイミングで帰ることにして就寝。



明けて11月1日は日曜日なので散歩して帰る。あれは炭鉱の跡じゃないだろうか……そういえば映画『フラガール』
の常磐ハワイアンセンター(現スパ・リゾート・ハワイアンズ)が近くて、炭鉱が寂れたから東北にハワイを作ろう
という話だった。廃坑が展示されているなら、あとで見物してもいいかも。それより何とかしなければ。



昨夜のビジネスホテルでGoToトラベルキャンペーンが適用されて、各自に1000円分ずつ発行された金券を本日中に
福島県内で使わなきゃ無駄になる。ちょうど1000円の「いわき名物うに貝焼き弁当」を駅で見つけて、腹ごしらえ。
うにはどこのかなと思ったら東北ではなくチリ産だった。グローバリズム。



あれは炭鉱の労働者が慎ましく暮らした団地かもしれない。当時ハロウィンの風習は日本と無縁だったけど、昨夜
いわき駅前には仮装というより薄着でうさ耳つけた生足ミニの女子高生グループがいくつかSNS用の写真撮影を
やっていて、練り歩くわけでもなく、写真を撮り終わったらナンパ待ちしていた。渋谷のハロウィンとかなり違う。
一瞬キャバクラの客引きかと思ったけど、学園行事のようだった。



やっぱり、さっきのは廃坑跡の展示施設だった。「いわき市石炭・化石館ほるる」入館料660円を払って見物した。
石炭も展示してあるけど、恐竜などの化石も展示してあった。フタバスズキリュウ(フタバサウルス・スズキイ)は
いわきで1968年に化石が発見されて、2006年に新属新種と記載されたそうだ。



炭鉱の資料だけでは客を呼べないのか、恐竜展示を大々的に見せてから、ついでに炭鉱の展示へ順路をつなげてある。
九州や北海道でみた炭鉱展示は「男の仕事」という感じだったけど、ここのは女がちらほら。


なぜ裸体?


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