散 歩 B L O G

歩くことが唯一の趣味ですから。

盆栽村

2015-09-12 | Weblog
関東大震災で被災した東京の植木職人や盆栽師がごっそり埼玉に移り住んで、大正14年にできたのが
盆栽村。それから90年。いまの盆栽村がどうなっているか、ふと気になって明け方に家を出た。大宮へ、
JR京浜東北線で向かう途中、赤羽で列車が動かなくなった。どうしたんだろう?

「先ほど発生した大きな地震のため……」

車内アナウンスを聞いてツイッターを見たら、5時49分に東京湾を震源とする地震があり、調布で震度5
と速報が出てる。関東大震災のときは大宮に盆栽村ができたが、こんど東京に大地震が起きたら何村が
できるかな?


あいかわらず……

大宮の氷川神社では、あいかわらず人が木に気をもらってる。あっちでも、こっちでも。立ちバックみたい
とか朝から不謹慎なこと考えて、ふと車止めの看板をみるとバック禁止と大書してある。ギョッ!


埼玉県立歴史と民俗の博物館

大宮公園を通り抜けて、歴史と民俗の博物館に立ち寄る。写真は「昭和の原っぱ」……9時開館だから、
それまで神社で絵馬を見たり、大宮で変な貼り紙を見て回ったり、かなり時間つぶす。思えば盆栽村も
早朝は見物できない気がしたから。


板石塔婆(板碑)とやらを眺める

いまでこそ東京が関東平野の中心のように思われているけど、大きな地震や津波がきたら一たまりも
ない干拓地や埋め立て地にすぎなくて、もとはといえば大宮あたりが中心。そういったことを考えつつ、
武士の時代の遺物を見物。


やっと盆栽村に辿りついた……

大宮公園を抜けて、東武野田線の大宮公園駅の踏切を渡り、とぼとぼと歩いていったら盆栽村がある。
一番最初にカラー漫画を作成したという北沢楽天を記念する、さいたま市立漫画会館(入館無料)にも
寄っていく。


池田理代子展だ!

ベルばらの原画とか、なつかしいベルばら筆入れとか、いろいろなものを眺めて盆栽のことを忘れる。
ところが館内に、以前あった盆栽園といまある盆栽園マップが表示されていて現実に戻る。


こんなにあったのに、いまはもう5軒だけしかない

10年前の記録によると、まだ9軒あったそうだから、最近も盆栽園は激減しているみたい。90年で
村が消えかけている……もっとも新築マンションだって、90年たてば(もっと早く)住めなくなるから、
村だって消える道理かも。


5軒残った盆栽園のうちのひとつ

2017年には世界盆栽大会が、さいたま市で開かれるそうだけど、そのとき盆栽園が何軒残ってるか。
つぎの大地震のときまで続くかどうか、とても微妙。


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