散 歩 B L O G

歩くことが唯一の趣味ですから。

大酒神社

2011-09-03 | Weblog
せっかく太秦にきたから、広隆寺にも寄っていこうと思って、映画村を背にして右のほうへ
トコトコ歩いて交差点を右折すると、こんな神社があった。広隆寺のすぐそば。もしかして、
一体なのかしら? そう思って足をとめる。


皇紀二千六百年……

西暦1940年(昭和15年)の石碑がある。このかたち、刀かな? 聖徳太子にちなんだ古寺、
広隆寺の境内にあった社が、道路1本で寺と隔てられたみたい。そうだとすると、渡来系の
秦氏にゆかりのある神社っぽいから、皇紀二千六百年なんて国粋的な考え方とは水と油
のような気がしなくもないけど……?


由緒 大酒神社

祭神は、秦始皇帝って書いてある。そんなのあり? さらっとスゴイことが記されているよ。
養蚕とか農耕、酒造といった先進文化をもたらして、平安京ができる前から山背(京都)に
住んだ秦氏って、秦の始皇帝と何か関係あるのか。


回り込んだら広隆寺

達筆で読みづらいけど、太秦廣隆寺って書いてあるんだろうね。推古11年(西暦603年……
皇紀だと1263年?)に秦河勝(はたのかわかつ)が聖徳太子から仏像を賜り、それを本尊に
広隆寺が建立されたと。その仏像が、国宝第一号の「弥勒菩薩半跏思惟像」だということで、
門の脇にも国宝第一号の写真が掲げてある。


 ドオオオォォォーン!

ここの新霊宝殿には国宝17点、重要文化財42点がズラズラ並んでいて、拝観料こそ払うけど
誰でも間近に飛鳥・天平・弘仁・貞観・藤原・鎌倉の仏像を見ることができる。いいのかなって
思っちゃうくらい、度重なる火災を逃れた仏像が一堂に会してる。 (写真撮影は禁止)


地蔵堂だったかな

仏像の他に国宝3点、重要文化財6点を擁する本物だらけの寺。その脇に、秦始皇帝を祀る
大酒神社があって、皇紀二千六百年に刀剣みたいな石碑がこれ見よがしに突き立てられた。


路面電車の行きかう太秦は因縁深い土地だ

広隆寺の目と鼻の先にある京福嵐山線の太秦広隆寺駅から、四条大宮に向かおうと思って
ホームに立つと、いかにも見慣れない自動販売機が反対側のホームにあった。

 
まじないグッズを販売する自動販売機

オカルトのゴロゴロ転がる古都、京都。まあ東京よりも奇妙なものに遭遇する頻度ずっと高い。
今回、映画村から帰って終わりのつもりが、つい1ネタ増えてしまった。


「 癒 し の 嵐 電 」
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