雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

さざなみの冬透きとおる水ならば器こらへずながれるものを

2011-12-17 15:37:46 | Weblog


 冬の水に。











 数日前、ちょっと風邪気味で早く横になった。

 気晴らしに、バレエのDVDを観た。


 
 10年ほど前の英国ロイヤルバレエ「くるみ割り人形」



 吉田都さんのこんぺいとうの精の踊り、とてもすばらしかった。


 正確なテクニック、華奢で優雅で……。手足のムーヴメント、しなやかに流れるよう。



 彼女の踊りをこんなふうに、じっくり眺めるのは初めてかもしれない。



 ほんとに、もうクリスマスの季節、くるみ割り人形。


 

 


 
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耳の奥に未知ひかれゆく風の音のきらめくように光る夜空よ

2011-12-16 20:03:53 | Weblog


 夜に






















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夕されば祈りしづかに朱をあはす夜空いつしか欲(ほ)る一番星

2011-12-16 17:38:38 | Weblog


 夕暮れ。





 静かな一日に、感謝。






















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底澄める闇ほのかならむ銀の絲に織りなす伝へ天女らのむた

2011-12-14 15:34:43 | Weblog


 思いがけず、「未来」の先輩の歌人の方から、歌集をいただいた。


 『白画抄』  安田斐佐子さま。


 歌誌で、御名前だけ存じ上げていたけれど、言葉を交わしたこともなく、お顔もさだかではない。


 お送りいただいて、初めて近まにおすまいと知る。


 お父様に導かれ、初め、画家を目指された。その後、歌の世界に。

 いろいろさまざまに素養の深い方、と。



 薄紫と白の典雅な装丁。お歌のなかに、お父様が逝かれたときの一首に「天女らがむた」とあった。

 

 そうして、お父様の散文詩のなかの言葉など。

 ささやきを紡がせていただいた。


 むた……万葉の言葉。名詞に助詞「が」「の」を伴って「とともに」という意味になる。

 「天女たちとともに」








 お歌を掲載したいけれど、御本人の了解をいただいていない。



 このブログをご存知なのかしら。



 あらためて御礼のお便りをさしあげる前に、さしつかえないと思う範囲で、日記に残させていただきます。



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君のいるぬくもり想ふ触れ合ふとこころあふれて絆ひかると

2011-12-12 22:49:52 | Weblog



 


 

  「絆」に。






 こころのありかを問うような「今年の一字」





















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他界より言伝へてよ喪ひし愛もし雪に紛れてひとひら

2011-12-11 19:51:42 | Weblog



 寒気が押し寄せる。






 被災地の寒さを思う。節電をこころがけながらも、彼我の遠さを、また思う。


 家族を亡くし、ふるさとを離れた方。





 雪に何を祈ろうか。




 誰だったかしら、雪はあの世からの静かな手紙、という詩句があった気がする。


 純白のひとひら、結晶は、その手に受けるひとの心を映すのかもしれない。そのひとのためだけのメッセージ。







 湘南では、まだ初雪は遠そう…。








 
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月光のゆくへに掬ふひとつかみの砂のごと愛(は)しき夕暮れありし

2011-12-10 20:30:45 | Weblog



  ふと、夜に。



















 けふ暮れぬ花の散りしもかくぞありしふたたび春はものを思ふよ        前斎宮河内


































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さらさらと髪の下がり端かがよひて月の阜(おか)より女人透らむ

2011-12-10 13:32:07 | Weblog


 月蝕は今夜でした



 朝からさわやかな冬晴れ、夜には月の満ち欠け、くきやかに見られるでしょう。



 月、というと女性的なイメージなだけれど、日本神話や古典では男性みたい。





 月にはは「ささら、えをとこ」の異名があったと思う。

 ささら、は細かい、ほっそりした、という意味。えをとこは「愛しい男」

 ほっそりした美少年という感じかな。



 源氏物語でも、たしか光源氏は、まだ「首ほそき(空蝉)」若公達のころ、月光になぞらえられつつ、女性遍歴をしていたっけ。



 ことばをめぐる、なつかしい思い出。





 まちがっていたらゴメンナサイ。


 歌は、こんな書付とは違って、「透明な美少女(いつもだ!)」の幻想


 画像は、ヴィジェ・ルブラン夫人の自画像。


 この画家は自身が、とてもきれいなひとだったのでたくさん自画像を残している。


 ナルシシズムとはちがう、利発げな澄んだ表情を、彼女はいつもたたえていて、好き。















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透きとほる乳房踏むごと月蝕のひかり堕ついづこに足跡

2011-12-09 12:36:36 | Weblog


 今夜は、めったにない名「月蝕夜」


 深夜、皆既月蝕が全国で見られる。 こちらの空は、雨から曇りへ抜けた。

 

 夜はどうかしら。





 画像は「マリアの誕生」パオロ・ウッチェロ
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想ひ出づる母のふくらみてのひらに圧して息まで甘えしものを

2011-12-07 15:09:46 | Weblog


 いたましい。




 高齢者の虐待事件。


 だけれども外からは見えない、測りがたい家族内の疲労や葛藤のあげくのもつれなので、外部からかるはずみなことはできず、言えない。


 たぶん、それぞれの事件の根は深いし、解決には周囲のいろんな支援がいるはず。


 児童虐待も同じ。

 誰が、誰を、どう責められるんだろう? 一方向からの視点での判断では、加被当事者双方とも救われない。






 
 

 ふっと、ブログ修正したくなってネットをのぞいたら、こんなニュースを見た。

 その口ずさみ。
 



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