市の星月夜日記

織江市の短歌、エッセイ

紫陽花の蛍のように街に灯るさびしさを帆に海かもしれない

2010-05-24 19:34:26 | Weblog

 雨、雨。一日じゅう。




 ここは紫陽花で有名な街。あちらこちらの古寺名刹、紫陽花を丹精する。


 あと十日もすれば、街のそこらじゅうに、いろんな種類の紫陽花がひらく。



 帰りがけにみかけた、紫陽花の莟は、まだあおじろく、蛍のように華奢だった。




 稲村ガ崎に近い成就院に、以前はよく紫陽花を見に行った。ちょっと遠出の散歩コースだったので。



 お寺さんに続く石段を、ずっと登ると、急に視界がひらけ、花群れのむこうに、相模灘がはろばろとひろがってはれやかだった。


 紫陽花は静かな花と思う。梅雨の時期に咲くからかな?


 梅雨入りとともに盛りになって、雨季のおわりには、いっしょに衰える。


 たくさんのひとが、雨の季節にも、紫陽花を目当てに訪れる。



 薔薇といい、紫陽花といい、見るひとそれぞれに、さまざまな想いをかきたてる。



 海へ向かうひとも。

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