市の星月夜日記

織江市の短歌、エッセイ

四旬節十字架耐ふる子羊へかなしみ添ふる祈りめぐらす

2011-03-24 16:50:47 | Weblog


 いつのまにか四旬節。ちょうど今の季節は基督の受難への祈りを捧げる季節。

 忙しくて、という言葉はよくない…(心が亡くなる、という字なので)あまり使いたくないけれど、ここしばらく御ミサにもあずかれない。


 もうしばらくして復活祭。





 介護のおつとめをはじめたころ、いろんなことで思い迷って、途方にくれると、なんとなく大聖堂に行って、ぼんやりしていた。


 何かを真剣にお祈りしたということではなく、自分の心のありかを、静かに見定めたくて。





 以前なら、とうていこなせない、と思っていたことなど、今は、すこしずつできるようになってきたかもしれない。


 百年にいちどの世界同時不況、また昨夏の口蹄疫騒ぎからこの震災まで、日本は「受難」の季節。




 停電の静寂、ものの気配が途絶えた空間に入り込むと、たびたび聖堂を思う。






 原発、余震、水の汚染と、苦しい状況が続く。





 それでも、復活をめざして、傷ついたひとびとや、日本は歩き出している。

















 
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