虚月（うそつき）のうぶげそよぎぬふっくらとアリスの不思議蜜にからめて

　ルイス・キャロルに。









　
　




　画像は、ソフィー・アンダーソンの「美少女」

熱のあと首おもりかに癒ゆる朝の身を抜けてゆく黄（きい）の薄羽根

　まる一日、寝たり起きたり。熱はそれほどでもなかったのでたすかった。


　ほんの少しの体調の変化で、日常のテンポは荒れる。

　もっと重い病気のひとは、どんなにくるしいだろう。


　からだのきかないひとたち。高齢者。


　自分のこうむったちょっとしたアクシデント。


　そこから、「痛み」への共感のきっかけがはじまることがある。


　そんなふうに思いなして、とにかくこの風邪をなおそう。



　今日は、昨日より、動けそう。










　蝋梅の花。さかり。さわやかなあかるい黄いろ、冬のひかりを弾く。