市の星月夜日記

織江市の短歌、エッセイ

少女想ふ時間聖堂逸れゆくとキリストの眸(まみ)に翅(はね)の射られし

2009-01-18 12:53:18 | Weblog


 少女時間、少年時間


 すっかりおとなになってしまった今も、こころのどこかに濃い甘さで残っている夢の古巣。

 ふと放心すると、かたちのさだかでない、曖昧なそのけはいがたちのぼってくる。



 顔をあげて、正面のキリスト像を仰ぐと、復活の主のひとみがおおきく見える。


 わたしは肩をすくめる。


 

 

 御聖体は、今日もおいしかった。

 ぱりり、とかるい音が口のなかではじけて溶けた。




 画像は、ソフィー・アンダーソンの「鳥のうた」あるいは「さえずり」

 アンダーソンは、耽美的なラファエル前派なのだけれど、とても健康的な少女たちを描くので好き。
 
 ひょこっと、そこらの近所にいそうな女の子たち。




 


 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アルファポリス