雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

陽だまりに認知褪せゆくさびしさは冬ざれ風を浄めてひかる

2009-01-12 12:07:52 | Weblog


 午後のケア、キャンセル。はやめにもどる。



 すこしずつうつろってゆく時間。あるいは褪せてしまう何か。

 年を重ねたはてに、そのひとの原型のような姿が見える、ような気がすることもある。

 それが明るさであるときは、うれしい。

 
 衰えは、とどめようがない。おひとそれぞれの生き方の積み重ねが、晩年の時間を支えるんだろう。

 うまれもった障害はさておき、このごろつくづくと、健康の大切を思う。

 すこやか、それがいちばんだいじだ、と。


 こころはときに、さまざまに岐路を迷う。

 

 認知症……記憶の織りめが、ほころびてゆく。

 そのすきまから漏れるものが、おだやかな明るさなら……。


 

 
コメント
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