プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★災禍(1/2):台風4号直撃

2012-06-23 10:35:13 | 日記・エッセイ・コラム

 台風4号が九州・四国へと接近する19日、小田原から箱根へと向かっていた。進路が外れる願いもむなしく、その夜、関東地方を直撃した。

 宮の下でがけ崩れが発生し、国道1号線が閉鎖になり、登山電車も脱線事故で滞在地の姥子までの道が途絶えた。ロープウェイは、区間運休で代替シャトル・バスで乗り継ぎ、芦ノ湖遊覧の海賊船は、不定期運行になった。ホテルの送迎バスで、湿生花園やラリック美術館を見学して過ごしたが、お目当ての旧箱根街道を歩くことは叶わなかった。

 トドメは、台風で男性用の露天風呂の屋根が吹き飛び、このホテル最大の売りである「露天風呂に浸かり、富士見酒を飲みながら富士山を見る」ことも諦めるしかなかった。031

ホテル側の配慮で、女性用露天風呂が入れ替え制になった3日目の朝、風呂から8合目付近までの稜線がくっきり見えた。それまで我慢したご褒美を貰ったようで、カメラを取りに部屋へ戻っている間に、再び、厚い雲に隠れてしまった。最近、期待は外れ、悪い予感が良く当たるようだ。


★梅雨の合い間

2012-06-17 08:58:11 | 日記・エッセイ・コラム

001003 今朝、小雨のなかを、近くの金沢工業大学まで散歩した。キャンパス内のアジサイが雨に濡れて鮮やかだったが、走れぬのをもどかしく感じている。

 
 実は、1カ月半前、立ち木の枝切りをしていて、無理な姿勢をとったために、左の肩甲骨周辺の筋肉をひねった。痛みを抱えたまま、2レース消化したために、症状を悪化させて大事をとっている。

 己の未熟さを恥じるばかりだが、加齢の重みを反省してもあとのまつりで、来週は、温泉治療に専念する予定でいる。

 次回、ブログ更新は、23日予定。


★どっちもどっち?

2012-06-13 09:50:22 | 日記・エッセイ・コラム

 パースに住む娘が妻にかけて来た電話で、憂鬱な気分になった。

 東日本大震災の際、避難者同士が協力し合う姿が海外に報道され、「日本人の美学」として賞賛された。メディアにより表現は違っても、オーストラリアやニュージーランドでも日本民族の特質として報じられた。

 ところが、最近、がれき処理の受入れを拒否する自治体や、スカイツリー開業に伴い、ゴミが氾濫し、無法駐車自転車が目立つとのニュースが流れ、夫が戸惑いの表情を見せているそうだ。

 彼は、大の日本びいきだけに、公衆マナーの欠落には、「どっちが本当の日本人?」と、首をかしげている。「どっちもどっち」と、受け流しているそうだが、9月に来日する際、スカイツリー近くのホテルを予約していたのを、恥ずかしくて急きょ、変更することにした。


★第1回UTMF(Ultra Trail Mt,Fuji)を見て

2012-06-11 10:24:09 | 日記・エッセイ・コラム

 5月18日から20日まで、河口湖を発着地点として開催された「第1回UTMF(Ultra Trail Mt,Fuji)」の模様がNHKテレビに流れた。「走行距離156km、累積標高8500m、制限時間48時間」と、気が遠くなるような耐久レースに852名(男777、女75)が挑戦し、611人(男562、女49)が完走した。

 途中棄権したあるランナーが、「頑張るお父さんの姿を子供に見せたかった」とインタビューに答えた。そのあとの父と子供のやりとりを映像が捉えていた。

 「お父さん頑張ったろ」と同情をひく父に、息子は「どうして止めちゃうの」と問い返した。「これ以上、無理だもの」。「ふーん、それなら最初から走らなきゃいいのに」。「・・・・・」。

 幼子には、父親の思いが通じる筈も無く、同情する。しかし、何事も通じなくては、徒労に過ぎない。トレイル・ランに限らず、マラソン競技は、自分自身への挑戦であり、他人に頑張る姿を見せることが目的ではない。その基本精神をわきまえておかないと、挫折を味わうことになる。


★梅雨入り

2012-06-10 09:59:30 | 日記・エッセイ・コラム

 北陸地方は、昨日9日に梅雨入りしたが、去年より9日、平年より3日早い。都道府県別の降水量では、北陸三県は、「富山5位、福井6位、10位石川」で、”弁当忘れても傘忘れるな”と教えられる所以だ。

 虚子の句に、「梅雨といふ 暗き頁の暦かな」とあるように、じめじめと暗いイメージがつきまとう。しかし、農作物にとっては、秋の収穫期に向けて、必要な養分を吸収する大切な時期でもある。

 一方、ランナーにとって、高温・多湿の梅雨時期は有難くない。しかし、気温が高いので、少々の雨はシャワー位に思えば、苦痛ではない。たまの晴れ間に走れば、いつも以上にスカッとするし、ジムへ行けば代替手段もある時代だ。

 これは、私に身勝手であって、近所の子供が運動会の天気を心配している様子を見て、「寝る前に テルテル坊主 つるす窓」と、晴れを詠んだ。