小樽市は、人口１３万人ほどの日本海に面した港町で、南部の山すそまで市街が広がり、坂が多い点で函館に似ている。
小樽市民のシンボリックな存在の天狗山は、標高５3０ｍ程の山で、ロープウェイに乗って５分位で山頂駅に着く。展望台からは、箱庭のような市街地や小樽港、石狩湾が眼下に見渡せる。夜景は、北海道の三大夜景の一つにあげられる。
山頂には、天狗神社や天狗の館とスキー資料館等があり、なかでもスキー資料館には、貴重な展示物が並んでいる。スキーの名門北照高校は、船木や岡部、皆川、八木など、数多くの世界的な選手を輩出しており、彼らが着用したゼッケンやユニフォーム等も展示されていて、日本のスキー界の歴史を学ぶことが出来る。
小樽観光は、運河とレンガ造りの倉庫群や北一硝子を中心とした市街地を中心に巡るのが一般的だが、時間に余裕があれば、にしん御殿や旧青山別邸（迎賓館）まで足を延ばしたい。小樽の歴史と往時の繁栄振りや、小樽運河が賑わう理由も分かろうと言うものだ。