プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★2010年の総括(2/3):旅行

2010-12-15 16:13:43 | 日記・エッセイ・コラム

 今年の国内旅行のテーマは、「桜と祭り」。沖縄の桜祭りに始まり、京都、長浜、秋葉、熱海・大島、さらには弘前の桜祭りまで桜前線に合わせて北上した。祭りでは、青森ねぶた・弘前のねぷた・五所川原の立ちねぶた、唐津くんち・博多飾り山笠等、大衆の熱狂的なエネルギーに酔った。

 一方、海外では、念願のポルトガルとトルコを訪ね、ヨーロッパの主要国は全て制覇した。体力的に長時間のフライトが厳しくなってきたので、そろそろ近くの東南アジア方面へとシフトする時期かと感じている。

 「旅行とマラソン」をセットで楽しんだのは、トルコと千歳・熱海・浜松・小豆島・沖縄。全都道府県を何度か訪れているので、今後は、マラソン大会を兼ねた旅行で二つの趣味を同時に満喫したいと欲張っている。いずれにせよ、旅行に関しては、国内外を合わせ充実した一年だった。これも「一病息災」のおかげ(?)と喜んでいる。


★2010年の総括(1/3):ランニング

2010-12-14 09:55:03 | 日記・エッセイ・コラム

 11月28日の「瀬戸内海タートルマラソン」をもって、今年予定していた全レースが終わった。本来なら、これから来春までがマラソン大会のピークになるのだが、当地では冬籠りの季節に入る。

 冬眠よろしくトレーニングを怠け、暖かくなる頃、慌てて調整に入る。毎年、同じパターンを繰り返しながら、加齢とともに走力が衰えて行く。分かっていても、逆らう気力も失せつつある。まさに老化現象だが、明確な目標が無いことも気力不足に拍車をかけている。

 今年一年のレースを振り返ってみると、出場数8は病気休養明けの2003年以降、2008年の5に次ぐワースト2になる。内訳はより悲惨で、「ハーフ2、15㎞1、2時間走1、10㎞3、5㎞1」で、昨年(11レース)の「フル3、ハーフ5、20㎞1、2時間走1、10㎞1」と較べても、その衰えが急激だ。

 記録に対する執着はとっくにないが、長い距離を楽しく走りたい欲望は健在なので、短い種目が増えて来たことが何より寂しい。参加条件上、ゆっくり走ることが出来るレース選択が難しくなって来た。来年の計画をどう立てるかを思案する時間は楽しいが、今やライバルの地位を得た妻の合意を得るのがもう一つの難関になりつつある。


★2010年漢字一文字「失」

2010-12-10 09:54:09 | 日記・エッセイ・コラム

 年の瀬が迫ると、今年1年を漢字一文字で表現する話題が登場するが、実施主体も多様化して来た。ネット上では、「呆」や「隼」。他にも「漏」「愚」「流」「嘘」等々、社会事象を捉えた字が目立つ。

 (財)日本漢字能力検定協会実施の漢字一文字は、2007年以降、「偽」⇒「変」⇒「新」となった。時代背景として、偽造問題が続出した2007年からオバマ大統領誕生、株価暴落・円高で「変」化の兆しが生じ、2009年、待望の政権交代が実現して新たな展望の期待が高まった。

 ところが、鳩山政権は1年持たずに自爆し、菅内閣も閣僚の失言・暴言が相次ぎ、迷走ぶりが目立ってきた。ここへ来て、一兵卒に徹した筈の小沢・鳩山コンビが密会したり、政界のフィクサー渡辺恒夫が蠢きだし、政局の混迷度を深め始めた。

 そこで、私の一文字は、「失」。政権交代に期待した結果を「失望」で総括するには、性急過ぎるが、「失言」と「暴言」続出の内閣の頭二文字をとって「失暴」、転じて「失望」ともじってみた。民主党の「賞味期限」は終わっても「消費期限」は、まだ3年近く残っている。社会的影響力を持たない身だけに、来年こそ募る不安を期待に変えてほしい。


★高松城址:玉藻公園

2010-12-05 09:37:50 | 日記・エッセイ・コラム

2010_042  2010_031 JR高松駅近くにある玉藻公園は、観光客が見落としがちだが、国の史跡に指定されている高松城址がある。築城は、生駒親正によるが、寛永19年に水戸光圀の兄松平頼重(家康の孫)が12万石で入封して以降、版籍奉還まで11代228年にわたり栄えた全国的にも珍しい海城だ。2010_036

 11月29日朝、列車を待つ間に静寂な園内を散策した。天守閣は老朽化し破却されたが、城跡を高松市が譲り受け、昭和30年から玉藻公園として一般に解放した。2010_040 現在、天守閣の復元工事が進行中で、完成すれば新たな名所として訪れる人の目を楽しませてくれるに違いない。

 さて、公園の入り口で妻が「65歳以上入園料無料」の張り紙に気付き、驚きと軽いショックを受けた。高齢者優遇措置は、有難い気もするが、この種施策は個人的に嫌いだ。

 借金大国と言うのに、全国各地で「大盤振る舞い」が氾濫している。国民全体が贅肉をそぎ落とす緊張感を持たない限り、何度政権交代しても展望は開けない。2010_034 園内に「鯛願城就の旗が翻り、お堀に鯛が泳ぐ珍しい光景を眺めながら、借金大国返上の「大願成就」はいつのことかと暗い気持ちに陥った。その後遺症を引きずりながらブログを1週間程休止しようと思う。


★栗林公園

2010-12-02 09:49:26 | 旅行記

2010_016 11月27日、岡山から高松に向かうJRの車中で、妻が「栗林公園へ行きたい」と言うので、高松駅で高徳線に乗り換え、栗林公園北口駅で降りた。何度も来ているのにと思ったが、迂闊にも妻を伴って来たことはなかった。2010_019

  紫雲山を借景とした大名庭園は、昨年、ミシュラン観光ガイドの三つ星を付与されたこともあってか、紅葉が終わりを告げる時期にも拘わらず、多くの観光客で賑わっていた。2010_011 讃岐領主の生駒高俊が造営した庭園だが、その後、入封した松平氏が5代100年をかけて完成した名園だ。

名は「栗林」だが、松の木を中心とした造園が特徴的だ。2010_006 2010_010 中でも、箱松(右)は、盆栽を育てるような手法で築き上げた造作美が目を引く。箱松を表側と裏側から見較べると、手入れの苦労が窺われる。

2010_021  2010_002  以前、訪れた時にあった動物園が無くなっていた。2004年に完全閉鎖され、跡地は駐車場に転用されたそうだ。時の移ろいを寂しく感じたが、名園の趣は時の流れを超えて残して欲しいと願う。