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時悠人chosan流処世術

★点と線

2017-02-28 09:51:11 | 日記・エッセイ・コラム
 連日、追及が続く、大阪府の森友学園問題。その不可解さに、松本清張の「点と線」のエピソードが思い浮かぶ。

 原題「縄では、意味が分からない」と指摘されて、「点と線」に変えたとか。点だけでは、何のインパクトもないが、「点と点」をつなぐと「線」になり、力が作用する。

 ついては、森友学園を取り巻く事実(点)を取り上げると、まず、安倍夫人(昭恵)は、新設される小学校の名誉校長に就いたのは、2年以上前。2015年9月に幼稚園で講演し、「こちらの教育方針は、素晴らしい」と挨拶し、「何かお役に立てれば」と、引きうけている。また、学園長との出会いは、10年も前で夫婦ともに交友関係にあった。

 次に、安倍総理の後継者候補の一人と目されている稲田防衛大臣は、昨年、同学園に感謝状を送ったが、教育勅語を丸暗記させる教育方針を支持する政治思想の持ち主でもある。学園理事長とは、政治家になる前(弁護士時代)から面識があった。また、昨年、「白紙の領収書」で、政治資金疑惑を追求されたのは、記憶に新しい。

 そして、小学校建設の承認権限を持っているのは、大阪府知事であり、森友学園の理事長は、かつて、大阪維新の会の某議員の私設秘書の経歴を持つ。

 以上、すべて「点」でしかない。下種の勘繰りに近いが、パズル解きのように、あれこれ妄想すると、年寄りの暇潰しとボケ防止に役立つ。