プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★毛利庭園:「三本の矢」元祖

2015-03-04 09:01:15 | 旅行記
 一年前に訪ねた「毛利庭園」の敷地内にある博物館で見た毛利元就自筆の「三子教訓状」。安倍総理が、近くのゴルフ場でラウンド後、博物館に立ち寄ったのは、くしくも、その前日だった。

 今国会では、連日、「政治と金」を巡り紛糾しているが、2006年、史上最年少で内閣総理大臣に就任した安倍総理が、閣僚の不祥事で辞任に追い込まれたことをお忘れになったかのようだ。

 
★防府巡り旅(3/3):毛利庭園・博物館
 旧長州藩主毛利氏の庭園は、25,000坪の近代日本庭園で、国指定名勝となっており、同敷地内にある毛利邸の一部にあたる博物館には、約20,000点におよぶ文化財(うち国宝4点7件)...

 
 政府の補助金を受けた企業からの献金問題は、「知らなければ不問」とする政治資金規正法の隘路を露呈したが、「野党の皆さんも困るのではないか」と言わんばかりの総理の答弁からは、真剣に解決する姿勢が見られない。

 2006年、「消えた年金問題」に際して、「私の内閣では、最後の一人まで責任を持って解決する」と大見えを切り、2012年には、当時の野田総理との間で「身を切る覚悟」を約束した。いずれも、その場限りで、今や忘却の彼方に消えた印象だ。

 毛利元就の「三子教訓状」を引用して「三本の矢」を使用した総理だったが、外的要因に伴う「円安・株高」の進行で、経済最優先に溺れてしまい、身を切る改革の矛先が鈍った気がしてならない。