先日、妻が65歳になり、我が家は高齢者世帯として管理されることになった。世間さまが勝手に高齢者のレッテルを貼るが、当事者の意識は何も変わらず、甚だ不愉快で迷惑この上ない。
民生委員がやって来て、「お二人とも高齢者なので、今まで以上の詳しい情報が必要」だと、娘や親戚への連絡方法まで詳細に確認した。翌日、派出署から同様の趣旨の聞きとり調査に来た。更に、町会独自の調査もあるが、一体、何に使うのか?
さらには、町内のお節介焼きが、老人会の行事と市の入浴補助券(年約6,000円相当)等の特権について、妻に説明に来た。私は、4年前から対象者だが、一切、利用していないし、妻も同じ思いでいる。
全国各地で、この種の高齢者優遇措置がみられるが、まさにバラマキで、行政コストの膨張につながっている。新たな負担を強いるよりも、「特権」や「余分のサービス」を廃止する方が簡単で大きな成果が出る。行政の媚びと住民のたかりの思想を排除しない限り、この国の再生はない。