18日(土)夜、ある番組を観て、「日本という国と国民性」について考え込んだ。
火事の通報を受け、駆け付けた消防隊員が、消化活動をしないで、ただ焼け落ちるのを見守るだけの映像は強烈だった。理由は、消防保険に加入していない人の家だった。家の持ち主は、隊員に「今すぐお金を払うから」と必死に懇願したが、無駄だった。
これを日本に置き換えたら、マスコミや世論は「人命を何と考えるか」と、非難するに違いない。或いは、「お金を払えば、助けるべきだ」と、大半の人が同情すると思われる。
引用例は極端だが、日本では個人主義や自由主義を尊重するあまり、社会ルールを逸脱しても許容する風潮がまん延していないだろうか。負担抜きに補償を求める考え方が、行政コストの増大を招いていることを国民一人一人が自覚し、究極の選択をすべき時が来ている。