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時悠人chosan流処世術

★待望久しい上方寄席誕生!

2006-09-15 10:48:22 | 日記・エッセイ・コラム

 本日15日、大阪で約80年ぶりとなる落語専門の寄席「天満天神繁昌亭」がオープンする。上方落語協会長の桂三枝さんが、寄付金集めの先頭に立って実現に漕ぎつけた。その功績に敬意を表すると共に、落語ファンとして大阪へ出かける折に立ち寄る名所が一つ増えたことが嬉しい。

 かつて、初めて上京した際、新宿末廣亭や浅草演芸ホールへ毎週のように通い、日本の伝統的な文化と話芸に酔った記憶が蘇る。江戸は落語、上方は漫才と言われるが、平成12年から2年間の大阪勤務時代、寄席の常設館が無いのが不思議だった。落語離れが原因だが、吉本新喜劇を何度か観たが、ドタバタコントなどよりはるかに奥深い笑芸は実に心豊かにしてくれる。

 偶然、大阪落語の始祖・米沢彦八の名を後世に残すために、彼が活躍した生國魂神社の境内で、毎年”彦八まつり”が開催されているのを知り、出掛けたのは平成12年の9月。“年に一度の落語家によるファン感謝デー”だけに、落語家のおもしろ屋台が所狭しと並び、テレビでお馴染みの顔をじかに見られるのでファンならずとも楽しい。人気が高い大喜利は、桂三枝・桂文珍・月亭八方・小米朝・ざこば・きん枝・小枝の豪華メンバーで、オフレコだけにきわどい話題も飛び出し、会場は笑いの渦に包まれ最後まで笑いが絶えなかった。

 漫才の掛け合いも面白いが、殺伐とした世相だけに、間(ま)を大切にする落語の呼吸を人間関係にも取り込みたいものだ。「天満天神繁昌亭」の繁栄を祈りたい。