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時悠人chosan流処世術

★日米親善野球狂騒曲

2006-09-01 10:24:54 | スポーツ

 米国遠征中の全日本高校選抜は、ダブルデー・フィールドで米国東部選抜とダブルヘッダーの親善試合を行い、第1試合は5-1で勝ち、第2試合は延長10回、1-2でサヨナラ負けしたが、それを伝える日本のメディアの騒ぎ方は異常だ。

 ヤンキースのスカウトに、斉藤投手についての印象を取材した際、某テレビ局の記者から飛び出した「ヤンキースとして、斉藤をメジャーに指名するか?」との質問と返事の伝え方にあ然とした。大変、良い投手だとの評価は、外交辞令を割り引いても喜ばしい。しかし、当のスカウトは、私の聞き違えでなければ質問に対し、「joking?」と切り替えしていた。直訳すれば「冗談だろ」或いは「本気かい」と言ったニュアンスだ。

 メジャーのスカウト達は、アメリカの高校野球選抜チームの選手を観察しに来たのであって、日本チームの選手はついでに観戦したに過ぎないはず。大騒ぎする日本の記者連中への皮肉を込めての一言だったと思う。親善の外交辞令を含めて、「keep watching」(引き続き見守って行きたい)と答えたのが正確なところだ。

 チームは、夏の甲子園で活躍したメンバーで構成しているのに、早実の斉藤と駒大苫小牧の田中ニ投手に焦点をあてすぎるのが気掛かりだ。確かに、二人は時の人だし、注目を集めるのももっともだ。だが、他の選手達の家族やファンも多くいるし、日本選抜チームとしての位置付けを逸脱しないで貰いたい。監督のインタビューを抜きにして、二人のコメントだけを報道するメディアの軽薄さ。野球をチームプレーと理解していない駆け出し記者の非常識さはまるで、タレントの追っかけさながらだ。