美術館めぐり

 
 幼い頃から母に連れられて、美術館の絵画展を観てまわった。その反動で中学、高校と、美術館から足が遠のいたが、大学に入ってから再び自分で、美術館に足を向けるようになった。
 今では相棒と一緒のときだけ、美術館に出かける。
 
 随分といろいろ見てまわったから、絵画の通史とか、画家の絵の特徴とかも一応、自然と理解できるようになった。自分なりの好みや評価も定まってきた。
 シリーズもののポピュラーな絵画書を図書館から借りてきて読んだり、テレビの絵画番組を見たりもして、教養程度の知識も身についた。

 こうなると、日本の美術館ではなかなか物足りなくなってくる。常設展では、お腹いっぱいにならないし、企画展では、大勢の趣向に合う人気メニューばかり供されて、いささか食傷ぎみ。

 ヨーロッパの美術館には、日本が高いお金を出してようやく貸してもらえるような絵が、どっさりと展示されているという。世界を旅してまわるなら、そのときは世界の美術館もめぐって歩こう。

 画像は、ドガ「美術館訪問」。
  エドガー・ドガ(Edgar Degas, 1834-1917, French)
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