ブッシュ大統領再選とイラク戦争

 
 この数日間、かなりクサっていた。理由は、ブッシュ・ジュニアが再選したから。アメリカ人が馬鹿だとは知っていたが、あれだけデタラメな論理でデタラメな戦争を仕掛けた人間を改めて大統領に選ぶまで馬鹿とは、正直思っていなかった。
 
 ブッシュに再選してもらいたくなかったのは、もちろん、彼が再選されたら戦争が終わらないから。実際、再選された途端、ブッシュはイラクに戒厳令を出し、ファルージャ掃討に乗り出した。
 もはやアメリカの行為は国家テロ、それに抵抗するイスラムの行為は民族解放戦線だ。

 そして、そんなアメリカを二つ返事で全面支持する日本政府の無主義、無節操さ。その政府を批判しようとしないマスコミ。そのマスコミに流される国民。
 あー、日本てホントにどんどん馬鹿になっていく。

 家族を殺され、家を焼かれたイラクの人々が、自分たちの尊厳を賭けて闘おうとするのを、止めることができるだろうか。もし、できると思うなら、それは傲慢なことだ。先に失着を犯したのは彼らではないのだから。

 一刻も早く戦争の終わることを願う。イラクの、そして世界の子供たちのために。

 画像は、サージェント「アラブ市景」。
  ジョン・シンガー・サージェント(John Singer Sargent, 1856-1925, American)
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