「四〇〇万企業が哭いている ドキュメント検察が会社を踏み潰した日」 石塚健司 講談社
特捜。弱いものイジメの最たるもの。ここまでやってたんだ。
読み始めて、洋服会社の社長さんが30回呼び出しかけられたところから一気呵成に頁を繰った。
あれこれ紹介するより、ともかく読むことを...お勧め。
圧倒的な国家権力が、まともに働いている庶民を蹂躙するさまが余すところなく描かれている。
同じ著者の「特捜」崩壊 墜ちた最強捜査機関は玄人筋むけだったが、本書は...誰にでも分かる。
---備忘メモ---
任意出頭30回 10頁
銀行 スコアリング方式 コンピュータの格付け判定 52頁
笠間検事総長 いろいろ改革したけど、成果が上がってないとこは特捜部 98頁
当座貸越 10年間毎月利息を払い続けるだけでよい 101頁
調書 橋頭堡 最終的にビデオ録画 それが「可視化」か 117頁
追いつめられた特殊・直告第二班に「撤退」の二文字はない 143頁
別の会社まで、新規融資を凍結 178頁
大物ヤメ検 宗像紀夫弁護士 181頁
「絶対死なないロックンロール」 186頁
最悪の部分可視化 200頁
検察ストーリーは田代だけじゃない 常態化か 218頁
返済が続いてたのに急いで逮捕 融資金額「真水」で立件しない 卑怯だ 229頁
佐藤氏が弁護士になったら...接見時間、寄せ書き 262頁
泣かされた 惚れ込んだ 275頁
参考:「正義を失った検察」の脅威にさらされる「400万中小企業」 郷原信郎弁護士ブログ
即日結審。とても厳しい展開になっていることを実感。
弁護団は東京高等裁判所への嘆願書などを、10月中に集めている。
詳しくは「朝倉亨さんを支援する会」サイトを確認のうえ、ぜひ応援しよう。
10月16日(火)、午後7時から、東京・八重洲ブックセンタ―本店8階ギャラリーにて、『検察崩壊』著者・郷原信郎弁護士と『四〇〇万企業が哭いている ドキュメント検察が会社を踏み潰した日』著者・石塚健司氏とのトーク&サイン会