高等な裁判所とは名前だけ 刑事裁判こんなものかあ
震災融資詐欺の控訴審初公判 弁護側「中小企業の実態考慮を」 産経新聞10月3日
>東日本大震災に伴う中小企業向け制度を悪用し不正に融資を受けたとして詐欺罪に問われ、1審東京地裁で懲役2年4月の実刑判決を受けた衣料品会社元社長、朝倉亨被告(48)の控訴審初公判が3日、東京高裁(金谷暁裁判長)で開かれた。弁護側は「中小企業の実態が考慮されず、量刑が著しく重い」と主張、検察側は控訴棄却を求めた。即日結審し、11月7日に判決が言い渡される。
何百回も裁判所に行ったが、「高等」裁判所の法廷に入ったのは、初めて。
郷原信郎弁護士がツイッターで告知してたので有給休暇をとって傍聴に出向いたが、あっというまに終わった。
初めて裁判を見た人たちは、あぜんぼうぜん。
即日結審って、1回で終わり。始まる前から決まってたんだ。
証人尋問3人は、駄目。被告人尋問も駄目。10~15分の短い質問でも、駄目。
「疑わしきは被告人の利益に、の原則はどこに? こういう裁判が日常的に行われている…」江川 紹子ツイッター。ほんとだ。
わたしが被告人だったら、ぐれちゃうな。
というのは冗談だが、なにより民衆が裁判に信頼を持てなくなるのが心配。もう、なってるか。
小学生のときに「三審制」という仕組みを習ったとき、「高等」とか「最高」とか上流に進むに従って精密な...きっと特上の判断をするんだと感動したのは大きな勘違いだったのね。
>弁護側は控訴審で、上場企業の粉飾決算では多くのケースで執行猶予付き判決が出ていると強調。「経営状況の厳しい中小企業に、より重い刑を科す合理的な説明がつかない」と訴えた。
>弁護団の郷原信郎弁護士は閉廷後に東京・霞が関の司法記者クラブで会見し、「多くの中小企業で一定の粉飾が行われているのは社会の常識だ」と指摘。「犯罪成立の有無だけを形式的にとらえるなら、司法は全国400万の中小企業をいつでも踏みつぶせる」と非難した。
「四〇〇万企業が哭いている ドキュメント検察が会社を踏み潰した日」(講談社)、読まなくちゃ。
>1審判決によると、朝倉被告は震災後、被災地との取引が大幅に減少した中小企業を対象とした国の融資制度を悪用。決算書類を偽造し、銀行から融資金約1億1千万円をだまし取った。
10月9日(火)18時30分からの明治大学シンポジウムでも、話題になるだろうな。