千恵子@詠む...................

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アナキストこうなっちゃうの高見順 へんな感じの「いやな感じ」と

2019年08月05日 | 詠む

「いやな感じ」 高見順 共和国

荒川洋治

リンクに荒川洋治の紹介文を貼っといた。文豪達が絶賛したんだと。その続きは有料の毎日新聞。けちね。どこもそうだね今の御時世。

巻末に栗原康の「解説」があるから通読。「菊とギロチン」好きなひとには、受けるだろうよ。北海道、上海と拡大していく革命?ごっこ。

のっけから女郎屋に行く。それも略奪した金でというとこで、ああまたか。うんざりげんなり。それでも長編全部を読むわしも、性格しつこい。あいかわらず。メモは仔細に取ったけど、それがどうした感がありすぎて入力する気が失せた。

目次だけ見ると、そそられるものがある。北一輝が朴烈を助けたとかのも実録っぽいしさ。

--------- 目次 -------------------

川端康成は、寝食を忘れて「一気に読み通し、批評も判断もほとんど忘れて、ただひきこまれた」「異常な傑作」と書いた。人間性と思想の問題が「大きな規模と強い迫力とをもってここに書かれた」と伊藤整。三島由紀夫は「いやな、いやな、いい感じ」の題で「見事な文学作品」と評した。『いやな感じ』は各社文学全集『高見順集』収録後、角川文庫(一九七四)、文春文庫(一九八四)に。仏語訳も手元にある。今回の新版は大きな判型。とてもよみやすい、「いい感じ」の本。

第Ⅰ部  いやな感じ
 
 第1章 
 その一 魔窟の女
 その二 支那浪人
 その三 黄色い血
 その四 コップの液体
 その五 砂むぐり
 その六 思想落後
 その七 若い不能
 
 第二章
 その一 投爆者
 その二 京城の猫
 その三 練兵場の犬
 その四 枝豆くさい指
 その五 暴動計画
 その六 豚箱の羅漢
 その七 精神的めまい
 その八 生への狼狽
  
 第三章
 その一 北の果て
 その二 雪中放牧
 その三 ヨーヨーの頃
 その四 走狗
 その五 戦争好き
 その六 銃殺前後
 
 第四章
 その一 痛快な破壊
 その二 公然の暗殺
 その三 悪時代
 その四 保険的背心
 その五 二挺の匣槍
 その六 過去の中の現実
 その七 いやな感じ

第2部  エッセイ/短篇
 
「いやな感じ」を終って

 革命的エネルギー――アナーキズムへの過小評価

 大魔王観音――北一輝
 
  解説:いい感じ 栗原康 

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