クリスチャン・ベール。バットマンの精悍な肉体の欠片もない20キロ増量に驚愕してたら、過去には更に凄かったんだ。
バットマンの精悍な肉体の欠片もないぞ。
2004年の『マシニスト』では1年間寝ていないという男を演じるため4カ月で30㎏の減量を敢行。
その直後の『バットマン ビギンズ』では屈強な肉体を作るためにそこからおよそ45㎏の増量。
2010年の『ザ・ファイター』では13㎏減量し、頭髪を抜き、歯並びを変えた。
で、ディック・チェイニー副大統領をやる。日本人には馴染みがないけど、子ブッシュ911のときの「バイス」。
1日5時間近くメーキャップトレーラーに詰めて顔を作る。うん、似てるなあ。でも何より似てるのは演技なんだろう。でも元の喋りを知らないから分からないけど。
ぼんくらブッシュに代わって新自由主義を、びしびし実践。
チェイニー20代酔っ払いの屑野郎から60代までを描く。
優秀な妻が重要な役割を果たすが、ロマンチック・ラブ・イデオロギー。ああ、ここにもか感。
なんと下院議員ドナルド・ラムズフェルドの下で政治の裏表を学んでいく。そして彼を超える才覚を身につける。
なつかしコリン・パウエル、国連演説は自称さいあくだったんだ。米国に詳しかったら、もっと楽しめるだろうなあ。
日本では、絶対にできない種類の社会派コメディー映画、アダム・マッケイ監督に拍手。