「物流危機は終わらない 暮らしを支える労働のゆくえ」 首藤若菜 岩波新書
即日配達、無料配達。おかしいだろの中身の分析。
宅配運転手にしても、トラックドライバーにしても過酷な労働。見えない労働なんだなあ。ブラジルみたいな大ストライキないし。
--------- 目次 ----------
第1章 宅配が止まる? ――ヤマト・ショックから考える
1 ヤマト運輸の「サービス残業」問題
2 「即日配達」と「送料無料」――ネット通販以後
3 「お客様のために」――形骸化していったルール
4 社会を維持するコスト
第2章 休めない,支払われない,守られない――トラックドライバーの現実
1 物流の九割を占める日本経済の黒衣
2 ドライバーを取り囲む法制度の「抜け穴」
第3章 悩む物流――なぜこんなに安く荷物が届くのか
1 激化する業界競争
2 賃金の低下と成果主義の強化
3 物流二法は何をもたらしたか
第4章 経済のインフラを維持できるか――持続可能性の危機
1 危機の解決策はあるのか
2 深刻化した人手不足
3 「適正な料金」に向けて
4 運賃が先か,賃金が先か
5 荷主を巻き込む
第5章 物流危機が問いかけるもの
1 「適正」な企業が淘汰され,「不適正」な企業がはびこる
2 「高い質を安い価格で」の限界
3 ルールづくりの重要性